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警察博物館(東京都中央区・京橋駅)

やってきたのは警察博物館。銀座に来るたびに目の前を通ることが多かった建物でありながら、実際に訪れたことがなかったので念願叶っての来訪となる。よく調べてみると四谷の消防博物館と同じくどちらかというと社会科見学の施設といった面もあるような印象があるもののミュージアム要素も満載。

入口ではパトカーなどの警察車両やヘリコプターの展示があり子供連れであれば記念撮影もできる。6階建ての展示室のうち、1階から3階は割と子供向け、4階から6階が大人向けの展示といった感じだろうか。エレベータで6階へ行き階段で順番に下の階へ移動するという順路になっている。
6階はイベントホール。今回は企画展として、二度にわたって開催された東京オリンビックにおける警察の役割を紹介している。最初のオリンビックと昨年のオリンビックで警備の内容が変遷しており、お互いの時代の写真を並列することで比較しやすくなっている。

企画展は割とシンプル

5階は警察の歴史について。最初の警視総監(大警視)となった川路利良の制服と写真がお出迎え。薩摩藩士だった川路は戊辰戦争における勲功から明治政府の一員として欧州視察にも参加、欧州各国の警察制度を目の当たりにしたことでフランスの警察制度を基に日本の警察制度を確立したという。自らの執務が終わってからも東京中の警察署や派出所を巡視したという。現在も彼の語録は『警察手眼』として警察官の座右の銘とされている。恩人である西郷隆盛の下野後は西南戦争で刃を交えるなどあまり人気がない存在ではあったものの、その職務に全うする姿勢が再評価されはじめているという。ガラス展示では明治から平成にかけての事件史が紹介されている。またこの階には殉職した警察官の遺品も紹介されている。殉職者は弥生慰霊堂に祀られているという。
4階では警視庁における各部の役割・活動内容の紹介といったことが紹介されている。それぞれの部における制服の紹介や映像による職務内容の紹介もある。なお4階と5階は撮影できない。

3階からは体験型コーナー

3階は体験型の展示が多い。まず目の前に飛び込んでくる交番で、交番の仕事を体験できたり、指紋採取の疑似体験、現場捜査のやり方といった紹介や体験ができる。ここからは親子連れがちらほらと見受けられるようになる。
2階ではタッチパネルを使ったジオラマ展示や110番通報の疑似体験、交通安全体験などが従来であればできる模様。現在は感染対策のために休止されている。トイレはウォシュレット式。

事件は現場で起き以下略

これで警視庁、消防庁、自衛隊、日本銀行、国会議事堂、法務省といった一般でも行ける要所のミュージアムはあらかた見学したことになる。あとは何が残ってるかな。

重厚感のある外観である


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