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リネン→ヘンプへの移行、ボーダーTに和紙T…変わる無印良品の新アイテムをレポート!今、最も無印で優位性がある夏アイテムはコレだ!【レポート】

 今回は無印良品の春夏追加アイテムをレポートします。
内容的には、この春夏の無印良品特集を補完するものとなっていますよ。
今日めっちゃ寒いのでタイミングが悪いのですが、そろそろ半袖も考えたい…という気候になってきましたし、今月は半袖の紹介も本格的にスタートです。

かなり良かったムジラボのバスクシャツ、無印通常ラインのアイテムはどう?


 今季の無印といえば、ボーダー。

「ボーダーの無印良品」復活を印象付ける、ボーダーカットソー類の充実ぶりです。

Mujilabo  太番手五分袖プルオーバー(パネルボーダー)

太番手五分袖プルオーバー(パネルボーダー)

このムジラボのバスクシャツ風カットソーは、無印良品としては振り切ったビッグシルエットということでそこがハードルにはなりますが、これぞムジラボに求められていたアイテム!という感じでしたね。

そんなムジラボのバスクシャツ風カットソーから遅れて、無印良品通常ラインから発売されたのがコレ。


無印良品 洗いざらし太番手ボートネック五分袖Tシャツ

洗いざらし太番手ボートネック五分袖Tシャツ


ムジラボがビッグシルエットだったから、無印良品通常ラインは抑えめな、コンパクトなシルエットだろう…と思っていたら、コレ、かなり大きいです。

Lサイズで、ムジラボの半袖バスクシャツS-Mサイズとほぼ同等のサイズ感。

これでもかなり抑えめになったとはいえ、ムジラボの半袖バスクシャツは依然としてムジラボではかなり大きめのトップスですから。

対して無印良品通常ラインはかなり改善されてきたとはいえ小さめなことが多いので。
最低XLサイズくらいまでサイズアップしましょう、とか提案することも少なくないので。
それでもムジラボのS-Mサイズより小さいなんてことが珍しくないのが、ムジラボと無印通常ラインのサイズの関係性。

今回は通常ラインだからと、なめないほうが良いですね。

生地も実は無印良品通常ラインの方が厚手。
ムジラボは、薄手ながらしっかり感とドライ感のある、肌離れの良いバスクシャツらしい生地を使用していました。

流石に値段の分だけ差異は感じるものの、こちらも悪くありません。
無印通常ラインのほうも、しっかりとバスクシャツに見える生地ですね。ネックもボートネックだし。

今のゆったりした服に慣れたトレンドの中で身幅がキツいバスクシャツなんて、着ていて苦しいだけですから、これは非常に良かったと思います。
大き過ぎるなら、サイズを下げれば良いだけですしね(XS-XXLまでの7サイズ展開)。

ムジラボバスクと無印バスクで大きく違うのは、ソデの長さ。

ムジラボバスクと同じ「五分袖」名義ですが、無印バスクはいたって普通の半袖Tのソデの長さ。

ムジラボバスクは、二の腕がすっぽり隠れる実質7分丈みたいなものでしたから。


ソデがかなり太く取られているので、服だけ見ると半袖っぽいですが。

だから無印バスクシャツは、半袖ボーダーTシャツ、バスクシャツ風味…くらいのノリで着れると思います。

ちょっとムジラボバスクシャツは、今っぽいトレンド感がありつつ、やり過ぎ感もありましたから。
18-19年くらいから、ソデをやり過ぎなくらいに太く取ったバスクシャツが一部で大流行したので、その流れを汲んでいるのはムジラボの方。

このoutilウティのバスクシャツは、20年頃は即完売になる勢いでした。

ただこういったソデにニュアンスを出したバスクシャツはハードルが高いですから。
長袖で腕まくり出来ればこなれた感じが出て良いのですが、ムジラボバスクシャツはソデがバスクとしては短い&太いので、それも出来ず。

だから、無印バスクシャツは、ムジラボはちょっとハードルが高かったとか、あるいはサイズが限定されているので(メンズは実質S-M、L-XLの2サイズ)、しっくりこなかった人が取り入れやすいでしょう。

ムジラボバスクシャツのように服単体として見栄えのするものではないので、それなりに見せるにはパンツのアシスト(ワイドパンツを使うなど)が必要ですが、及第点以上の出来だと思います。

今身幅がキツイバスクシャツ作られても、とても着れないのでゆったり作ったのは非常に良かったと思います。


ただムジラボバスクシャツ、無印良品バスクシャツ両方買うのはやり過ぎかな。

春夏は服装の情報量に乏しくなるので、ボーダー柄が非常に便利なのは本当にその通りなのですが、ボーダーばかり着ていると「ボーダーの人」みたいな印象になってしまうので。


※このアイテムのオススメ度は次の項の最後にあります。


リネン→ヘンプへの置き換えが目立つ今年の無印良品の麻…ヘンプシリーズの出来は?



 今年は(今年も?)「麻と暮らす」を掲げる無印良品。

いつもと違うのは、麻の種類がリネンからヘンプにかなり置き換わっていること。
麻と一口に言っても、洋服に使われるものは主にリネン、ラミー、ヘンプの3種類があります。

リネン(亜麻) 繊維が細く短い、麻の中では一番コットンに近いとされる

ラミー(苧麻ちょま 繊維が太くて長い、独特のハリ感でリネンとの違いが分かりやすい

ヘンプ(大麻) 繊維が太くて短い、抗菌防臭作用に優れる、固くて衣料用にしづらかったが最近は技術が上がりリネン並みの柔らかに出来るようになった

私の経験としては、もちろん糸の太さなどモノによるとはいえ、リネンとヘンプはそう変わらないこともあるのに対して、ラミーはちょっと独特でこの2種とは明らかに違うことが多いな、という印象になります。

ヘンプは環境負荷が少ないと言われているので、無印良品としては、よりサスティナブルな素材としてヘンプも取り入れていきたいのでしょう。

ただ、ユーザーレビューを見る限り、このリネン→ヘンプへの置き換えは嫌がられているようですが。
いやーでも、そんなに変わらないけどな…というのが正直なところです。

ヘンプとはいえ、かなり細い糸にしているので。


無印良品 ヘンプ洗いざらしオープンカラー半袖シャツ

ヘンプ洗いざらしオープンカラー半袖シャツ


一応私の持っている無印のリネンシャツと比べても、そう質感は変わりません。
若干ヘンプになったことで、より古着っぽい、つまり枯れたような質感や雰囲気になったような気はしますが、そんなに変わったとは正直思えないですね。

私としては、リネンからヘンプに変わったから即無し!などではなく、アイテムをもっと見てあげても良いんじゃないかな?と。

この毎年出ているオープンカラーシャツは、無印らしいややコンパクトなサイズ感ですね。
それでも例えば20年くらいの同アイテムと比べると身幅は一回り以上大きくなっているのですが、それでも今っぽく着るにはXLサイズなど思い切ったサイズアップが必要かなと。

前述のバスクシャツなどはかなりゆったりしていましたが、こちらは急激にではなく少しずつ少しずつ変わってきました。

ここ10年ですっかり定着したオープンカラーシャツですが、一部の化繊の素材感だとどうしても「若い」印象になりがち(化繊が全てそうなるわけではありませんが)。

メンズファッションには、レディースファッションのような、ある種厳格過ぎるとも言える年齢区分はありませんが、どうしても「若い」印象になってしまう服というのはあるもので。

こういった枯れたような質感、雰囲気のオープンカラーシャツがあると選択肢になりますよね。

ただ、リネン時代にあったような魅力的なカラーリングなどはちょっと無くなってしまったかな…(オープンカラーシャツ以外だとあるのですが)。

今年のこのアイテムのラインナップで言うと、結局黒が一番オススメということになってしまいました。

無印バスクシャツ同様、服単体として見栄えのするものではないので、それなりに見せるにはパンツのアシスト(ワイドパンツを使うなど)が必要ですが、ヘンプに置き換わっても例年と変わらないクオリティを保っています。


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