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小説:コトリの薬草珈琲店

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植物の言葉が分かる主人公・琴音が、時間の荒波の中で見出した“幸せ”とは?奈良の小さな薬草珈琲店で描かれる現代ファンタジー。奈良・歴史・薬草・コーヒーがお好きな方々に届けたい物語。
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2024年7月の記事一覧

小説:コトリの薬草珈琲店 4-3

 17時、フェスが終了する頃には周囲も薄暗くなりはじめ、肌寒さが増してくる。さて、さっさ…

小説:コトリの薬草珈琲店 4-2

 開場早々、会場内の一番目立つ場所に設置されている有名シェフのブースには列ができ始めてい…

小説:コトリの薬草珈琲店 4-1

4章 奈良のうまいもの 朝の8時。一部の照明だけをつけた店内で琴音とバイトの佳奈の母、真…

小説:コトリの薬草珈琲店 3-3

 大和西大寺駅の商業施設は「ならファミリー」と呼ばれていて、近鉄百貨店・イオン・専門店街…

小説:コトリの薬草珈琲店 3-2

 四人は垂仁天皇陵から少し離れた場所にある小さな公園へと移動することにした。陵の近くには…

小説:コトリの薬草珈琲店 3-1

3章 田道間守の橘 11月の晴れた日曜日、昼過ぎ。いよいよ冬服が欲しくなるような肌寒い空…