東と西と
京都と東京では文化がかなり異なる。
両方の地に数年以上住んだことがある私の素直な感想だ。
私は中部地方出身なので、関東も関西も比較的客観性を持って見ることができると思っている。
東京から京都に来てしばらくしてふと思ったことがある。
東京はアメリカなのだと。
アメリカに住んだことがない人間が言うのもおかしいかもしれないが、つまり東京はまず「YES」「NO」があり、その後にbecouseが続くのに対し、京都はまずbecouseのようなものから始まり、最後にYES、NOのようなものが語られる。場合によってはYES NOは最後まで語られない。
この話法?が私にとっては当初とてもストレスで、数年間モヤモヤした気持ちを抱えながら暮らしていた。
恐らく、東京(ひいてはアメリカ)のような様々な出自・文化的背景を持った人間が多数を占める都会では、出来るだけ誤解を防ぐために先のような話法になり、何世代(場合によっては数100年)にもわたって定住し、暗黙知のようなものが多くある京都では、出来るだけ角を立てないような物言いになったのではないかと考える。
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