排卵日につき、今日は仕事休みます。
30代になると不妊治療をしている知り合いが増える。子どもがほしいのに、授からないというのはいつの世もある悩み。今は医療が発達して不妊治療が受けられるようになった。しかし、不妊治療を受ける女性たちは相当大変な状況にある。薬である程度コントロールはできても、排卵日を確実に土日に来るよう調整することはまずできない。仕事をしていると、不妊治療をはじめる前に上司に相談して、不妊治療のために仕事を休んだり、半休をとったりしなくてはならないということを伝えなくてはならない。これが女性の上司であればまだ話しやすいが男性の上司だとお互いに気まずくなるらしい。さらに、妊娠の可能性をほのめかしただけで、
「これから休むことになるなら今のうちに働いてもらわないとね」
といやがらせのような仕事量がふられるこtもあるという。実際に、治療をはじめてみると通院回数も増えて、職場で休みの申請をするのがストレスになり仕事をやめてしまう女性も多い。実際に私の友人は責任感が強く、仕事をやめてしまったのだが、仕事をしているほうが生き生きしていて、不妊治療だけしかない生活にストレスがたまり、授かるどころか心がやんでしまった。不妊治療を続けていると、周囲の人も周期が分かってきて、それはそれでやりづらいという。なかなか繊細な内容だけに妊娠するための道のりの気苦労を考えるとどうにかならないのかと思う。
「今日、排卵日なんで仕事休みます」
と堂々と言える女性なんてほとんどいないと思う。少子化問題というが、私の周りには妊娠を希望する女性がたくさんいる。彼女たちが安心して妊娠し、出産できる職場環境を作ること、「働き方改革」にはそういったことも期待したいと感じた。彼女たちのところに、赤ちゃんが舞い降りてきてくれるよう、願いたい。
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