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視覚障害ママの運動会でのヘルパー活用術

視覚障害のある私が子育てをする時、ちょっと困るなと感じることがある。その1つが、運動会。
2メートル位子供が離れてしまうとどこにいるのか分からなくなってしまう私の視力では当然子供が徒競走で走っていても、ダンスをしていても、リレーで走っていても、どこにいるのか見る事はできない。子供の成長を肉眼で見ることができないのはやっぱり切ない。
だけど、見えないものはしょうがないし、いつまでも切ない切ないと言っていても問題が解決するわけではない。
そこで私は、運動会に行く時にヘルパーさんに一緒に来てもらうことにしている。私の場合は自分の家の近所に両親が住んでいると言う環境ではないため、誰かの目を借りたい時に頼りになるのは親よりもヘルパーさんだ。
日ごろは、平日に入っていただいているヘルパーさんなので必ずしも土日開催の運動会に来てもらえるかどうかはわからない。しかし、1年に1度だけ、数時間時間をあけてもらう事は意外とできることもある。
ヘルパーさんに来てもらい何をするかと言うと、他の親と同じようにiPadを使って子供の様子を映像に収めることだ。また、子供が通り過ぎていくときに手を振ったり、リレーで走っているときに声援を投げかけたりするのもお願いしている。ヘルパーさんがやってくれることで私も今目の前で息子が走っているのだ!と言う臨場感を持って応援することができるからだ。
撮影した映像は、家に帰ってから大きなテレビ画面に映し、家族みんなで運動会を振り返る。映像を見ながら子供が色々と解説もしてくれる。これが視覚障害のある私流運動会の楽しみ方だ。
この2年間、コロナの影響で本当に多くの学校行事が中止となった。開催するためには様々な準備、考えなければならないことがあっただろう。それでも、今年こそはと開催してくださった学校関係者の皆様には心から感謝したい。そして、今年も素晴らしい競技を見せてくれた子供たちにも。ありがとう。

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