面接で障害のことは伝えるべきですか?

本日もご質問をいただきました。

「大学受験の面接のとき、自分の名前や受験番号をいったあとに障害のことも伝えるべきですか?」

面接、悩みますよね。

面接とは、何をみているのか?を考えてみましょう。

大学受験であれば、志望理由を中心に、例えば、教員養成系の学部であれば教育に関する質問が多くなされます。

その上で、この学生ならきっと4年間大いに学び、将来的に素晴らしい人材へと成長するだろうということを短い時間の中で判断しなければなりません。

そこで、障害の情報は必要になるか?といえば、なくても問題ないと思います。

多くの学生さんが自分のこれまでのライフストーリーから志望大学、将来の夢を決めています。そのときに、自身の障害というファクターが大きくかかわっているときには、志望理由を伝える物語の中でご自身の障害を伝えればよいでしょう。

そもそも、受験する上で、障害学生として合理的配慮を要望している場合は、面接官もそのことを承知の上で面接をしますから、貴重な面接時間に自分の障害について詳細に説明する必要はないでしょう。

誰にどのタイミングでどうやって障害について伝えるか、
障害開示のテクニックについて系統的に学ぶ場がほとんどないのが現状です。

今回は大学受験について取り上げましたが、就職面接、お見合い、合コンなど、場面によって伝え方、伝える範囲なども異なってきます。

ちなみに、アメリカ人歩行訓練士リビーさんに私がインタビューしたとき、
歩行訓練士として就職面接に関する支援をするときは積極的に障害も含めて自己アピールするよう指導し、結果的に内定をもぎとっているというお話を伺ったことがありました。
詳しく知りたいという方はリビーさんへのインタビューを収録した下記をご参照ください。

さて、いよいよ学校推薦シーズン到来。
年内にはいい報告が聞けることを楽しみに。
受験生の皆さん、面接を楽しんできてくださいね。

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