認知症は進む・・・

父親が5か月近い医療保護入院から退院して、特養と同じ施設内にあるロングショートにうつって1週間半。その間、2回ほど面会に行った。
病院と違って好きなときに好きなだけ行けるのはいいところ。
1回目は入って4日ほどたって。それから1週間ほどして2回目に行った。
入院で認知症は一段と進み、入院前は何を言っているかわからないことも多かったけれど自分から話すことも多かったし、笑顔も多く顔の表情も豊かだった。

それが・・・
2回目に行ったときは特にご機嫌がよくなかったのか、「怒っている」。
行ったときにテレビの前のテーブルのところで座って持って行ったおやつを食べていたが、「もくもくと」。テレビの音は結構大きかったが意に介さず。
でも父親に向かって質問を続けると「うるさい」。
ちょっと外に行って風にあたろうと、車椅子にうつそうとしても「うるさい」。

まぁそういうときもあるだろうなぁと思うけれど、「入院」で施設は父親を追い出せたからよかったんだろうけど、父親は入院する日に「もうだめかもしれんな」と予想していたとおり、前の活発さはなくなった。
これで満足ですか??

結局のところ、退院のときには向精神薬もなく、まだ抵抗はあって結局この入院は人を一人だめにする期間だった。主治医も「個人的に謝ります」と。
こういうことが日本の社会では普通に一般的に行われているのだろうと思う。悲しいねぇ。今まで考えたこともなかったけれど、わが身にふりかかって初めて思ったこと。
そしてロングショートに入ったら「皆さんそうですよ」と言わんばかり、ちょっと抵抗があっても職員、慣れている。

認知症は進んだらもう戻らないんだよ。

最近趣味になった川柳(なんか年寄っぽいけど)。これからここで心の一句として。
認知症 よくも悪くも 周りしだい。