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奈良公園の青い宝石

奈良公園

野生動物の鹿がまぢかで観察できるすごい所ですが、青い宝石があるのをご存知ですか?

それは鹿たちのフンを処理してくれる、コガネムシたちです。

フンコロガシといったほうがわかりが良いかとは思いますが、奈良公園に生息するフンコロガシの多くはフンを転がすことがないので、糞虫といったほうがいいようです。

日本に生息する糞虫たちの多くは、光沢あるオレンジっぽい色をしているものが多く、地域によって緑色のものもいます。

そしてなぜか奈良公園に生息するものは瑠璃色なのです。

もちろん奈良公園にも緑色系のものもいますが、その緑もどちらかというと青色よりの緑色。

はっきりと青いその姿は、ルリセンチコガネという名前にふさわしい輝きを放っています。

なぜ、奈良公園の糞虫たちが、瑠璃色なのかはわからないそうです。

不思議なことですが、動物のフンというどちらかというと人から避けられているもののともに、青い輝きが奈良にはあるのです。

ルリセンチコガネはとても小さいので、よくよく観察しないとなかなか目に入りません。

でも時々、キラリと光る青い小さな虫が飛んでいたり、はっていたりするのを見かけることがあります。

これから暖かくなって色んな昆虫が出てきますので、ぜひ奈良の青い宝石も見つけてみてください。

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