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知恵泉 持統天皇の回

NHKの「知恵泉」持統天皇の回、ありましたね~みなさまご覧になりましたか? 

私の感想ですが、ものすごく基本を押さえていて、なるほど…短い時間でバラエティとして構成するのならこうなるのか…と感心した!という感じです。 

とくに今回は「天智天皇・天武天皇」の政治をいかにい受け継ぐか。 
二代目。三代目が身代を潰すということがよくあるなかで、彼女はいかにして継続のみならず発展させたのか?というところに焦点を絞っていて、それがよかったです。 

私もつい色眼鏡で、持統天皇は
「息子 草壁皇子に跡を継がせたいがためにゴリ押しした」
「女帝の息子への妄執が…」
「大津皇子を自殺においやったのもそのせい」
「持統天皇の情熱と情念が、天皇としてのエネルギー源だった」 
みたいなことを考えていました。 

でも、もしかしたら彼女は、父・天智天皇の仕事を間近で見て学び、自分がやりたいことでなく「国家にとっていいこと」をしたにすぎなかったのではないか? 

夫天武天皇を支えたのは事実ですが、もしかしたら天武天皇の政治の立案は持統天皇によるものかもしれません。 

だとしたら、天武天皇の死後、その体制を維持したのは天武天皇の余韻を残す事以上に「最初からこうしようと思っていた」ことをそのまま継続したにすぎないのでは? 

大津皇子が死を賜ったのも、彼が邪魔だったのではなく、実は本当の所彼に才覚がなかったのでは? 
大津皇子は優秀だったと、だから草壁皇子の邪魔になるとよく言われています。 

しかし一方で、彼はなかなかに傲慢だったとも。 

大津皇子の理想のために国を犠牲にすることはならず、自分たちが三代かけて勉強し観察し、これしかないと思ったやり方からはずれそうだったから大津皇子ははずされたのか? 

そんなことなど考えました。 

だとしたら、持統天皇は、誰よりも…天智天皇より天武天皇より、才覚のある政治家だったということです。 

それが女性というだけで、感情で動く生き物だとされていたなら、こんなもったいないことはありません。

お読みくださりありがとうございました。
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