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うるわしき大和三山

大和三山。

古くは万葉集にも読まれ、奈良好きの人でなくてもその名前だけは知っているだろうお山です。

いちばん北に耳成山(みみなしやま)

そこを頂点に三角形を描くように畝傍山と天香具山があります。

この中でも天香具山は天からから降りてきたと伝わるがゆえに「アマの」とついてるくらいです。

まさに神々の世界から降臨した神秘の山。

この山がが地上に降りるときにふたつに分かれて、その片方は愛媛県にあるそうですよ。(ラピュタ族みたいですね(*^_^*))

道しるべや標識がなかった古代、目印となる山はどんなに頼もしい存在だったでしょう。

遠くから故郷を見たとき、見覚えのある山は、どんなに懐かしく思えたでしょう。大和三山はそれぞれ標高もそんなにたいしたことなく、霊峰富士に比べたら「お椀をふせたような」可愛らしい山です。

でもこの山々に神が宿ると信じ、神秘性を感じた人々は、生まれたときからこの山々と暮らしていたのです。その愛着や、彼らに見えた厳かさは、今私たちが感じる以上のことでしょう。

大和三山は万葉集にも歌われています。

有名なのは持統天皇の「春過ぎてなつきにけらし白妙の 衣干すてふ天香具山」でしょうか。

歌だけではピンと来ないかもしれませんが、持統天皇や、飛鳥時代や、万葉集にふれていると、いざ天香具山を見たときにくる「ぐっと来る感じ」はたまりません。

さあ、ぜひ奈良で感動するために、奈良のことをさらに知ってください(*^_^*)

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