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気が付いたら〜877〜

苅里「ギル兄様達45年ぶり。それで何で顔が凄いことになってるの?」
ソル「苅里久しぶり。今回の招待状で機嫌が悪いんだよ」
そう言われて内容を見る。
苅里「私とソル兄様だけ?兄様達4人が出るなら分かるけどこれおかしいよね?」
ソル「今回の主催者が決めたことだから何も言えないけどね…。3人は城で留守番だから側近達と宜しくね」
ギル達3人「しょうがないか…」
苅里「服装は着物ってあるね。ソル兄さん着物経験は?」
ソル「ほとんどないよ。苅里はよく来てるから問題ないしね。誰かに教えてもらわないと…」
優「スグルもよく来てるから俺に教えてくれ。俺もほとんど着た事がないんだ」
スグル「分かった。ソルには苅里が教えるつもりなんだろ?」
苅里「分かるからね。」
ソル「もしかして男性の姿の方?」
苅里「正解!」
優「そう言えば苅里の男性姿は見たことないな。今なれるのか?」
そう言えば苅里は指を鳴らして男性になる。
苅里「優には見せたことなかったな。…男ばかりでむさ苦しくなったな」
スグル「まあそうなるだろうな…」
優「身長も口調も変わったのか。こうやってみれば苅里がソル達の長男に見えてくるな。男らしさが違う」
ソル達「そこ気にしてるから言わないで(泣)」
苅里「こいつらの兄貴なんて腐ってもごめんだ。俺のストレスが日々溜まりそうだ」
優「酷い言われようだな、4人とも…」
4人はぐすっぐすっと泣いてその場に羽美達3人が入ってくる。
羽美達3人「そこの白髪の男性誰?」
苅里「お前らの母親だ。今は男性の姿になっている」
羽美「お母さん!?」
苅里は頷いて近づく。
奏「なんか面影があるけど…」
恒「うん、なんか凄い男らしい…」
苅里「ありがとうな、奏、恒」
羽美「じゃあ今はお父さんだね!お父さんその姿似合ってる!」
苅里「ありがとう、羽美。それでどうかしたのか?」
羽美「ううん、何もないけど来ただけ。お父さんの姿で思い出したけどシイナとアカリがお父さんの姿が好きだって言ってたよ?呼ぶ?」
苅里「…久しぶりに接してやるか。呼んでくれ」
羽美は頷いてアカリとシイナが来る。
アカリ「きゃー!苅里その姿久しぶり!」
シイナ「兄さんかっこいい!あの時の姿になって!」
苅里「まあそれくらいなら良い」
そう言って指を鳴らせば執事姿になる。
優「なぜ執事…?」
ソル「あれ最初聞いた時驚いたよね…」
スグル「兄貴、苅里は一時期執事としても働いてたんだ。資格も持ってるから本物だ」
ギル「しかもランクが一番上とか驚くしかなかったし…」
優「あいつなんでもやってるな…。前は龍狩りとか戦争とか言ってなかったか?」
スグル「まあ兄貴が言う通りなんでもやるんだ苅里は。」
苅里「口調もか?」
アカリ「ダメ?」
苅里にそう言えば当時をそのまま行いアカリとシイナはきゃーきゃー言って羽美に関しては真っ赤になってフラフラになっていた。
苅里「どうしました?羽美お嬢様」
羽美「やばい!お父さんかっこ良すぎる!お父さん達よりも奏と恒よりも断然イイ!」
スグル・優「それは男として傷付く…」
奏・恒「羽美それは言わないでほしかった!俺達もう泣きそう…」
苅里「羽美、遊びはここまでだ。またして欲しくなったら考えておこう」
羽美「やった!お願い!」
檜「いた!苅里またその姿か!アカリ戻って来い!」
アウ「兄さんその姿しないでよ〜!シイナ夢から覚めて!」
檜・アウ「俺達旦那を見て(見ろ)!」
ソル「苅里が本気になれば何十人でも女性落とせそうだよね…」
トキ「ありえそうだね…」
苅里「そんな趣味はない。俺はこうやって過ごせれば良いからな。アカリ、シイナもまたな」
アカリ「またその姿してね!いつでも楽しみにしてる!」
シイナ「兄さんまたね!」
檜とアウに連れられてアカリとシイナはニッコリと笑って帰って行った。
苅里「クク、やはりこの姿は楽しいな。羽美、当分この姿でいて欲しいか?」
羽美「して欲しい!1週間してくれる?」
苅里「もちろんだ。時間がある限り羽美と過ごすとしよう。」
羽美は喜んで苅里に抱きついて奏と恒が引き剥がそうとすれば羽美をヒョイッと抱えてかわした。
苅里「悔しかったら奪ってみろ。スグル、俺は中庭にいるからな」
スグル「ああ、子供達で遊ぶのも程々にしておけ」
そう言えば苅里は羽美を抱っこしたままゆったりと出て行った。
優「苅里が男性として生まれていたら俺達に勝ち目がないように感じたぞ」
スグル「兄貴、仮の話でもその話はしなくて良いと思う…」
ソル「もし執事として契約してくれればやってくれるかな?」
スグル「交渉次第ではやると思うぞ。実際アキ達の元の家で執事の戦闘能力強化の指導に入っていた時期もあったからな。」
ギル「ちょっと聞いてみようか」
優「ダメに決まっているだろう!苅里がこの城にいられなくなる!」
トキ「まだ提案しただけじゃん。過剰反応しすぎだよ」
優「提案だけでも却下だ!話が済んだなら戻れ!」
ウル「うわ、酷い言い方…」
そう言って優がさらに不機嫌になりそうなので4人は帰った。
羽美の要望により、苅里は1週間男性でいたがそれが面白くないスグル達4人は苅里にちょっかいを出していたが、羽美が怒るので長くは続かなかった。
羽美「お父さん達なんて大嫌いになっちゃうからね!」
苅里「羽美、もっと言ってやれ。」
優達4人「苅里(父さん)煽るな(煽らないで)!」
苅里「…時間だな。羽美、名残惜しいかもしれないがこれで終わりだ。」
羽美「はーい…」
苅里「ふふ、またいつでもしてあげるからね。」
苅里は女性に戻って羽美を抱きしめればにっこりと笑っていた。
優「お願いだからもうならないでくれ…」
苅里「それは羽美次第♪」