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気が付いたら〜859〜

嶺「スグル以外の3人はソル達とほぼキャラ被ってるから面倒いね」
側近達「だよな(ね)。ちょっと見分けづらい」
ソル「言い方酷くない?キャラが否定できないのが痛いよ」
そんな話をして解散になって数週間ソル達と側近達は各国の国王に事情を話すのに奔走していた。国王らは全員理解はしたようなので表立って責めることはなかったようだ。
苅里「ソル兄様コーヒー飲む?」
ソル「別に嶺に頼んでも良いのに…」
苅里「私がやりたいだけだから。」
そう言って豆から挽いて準備をしてゆっくりと過ごす。
ソル「苅里、最近のあの時の痛みは来てる?」
心配そうに聞いて来て苅里は来てないと話す。
苅里「きっと混在界との時間差があって起きてないんだと思う。元々あれは不定期に来るから読めないけどね」
ソル「それなんだけどその時の体の痛み…と言うより記憶だけを消失すれば?きっとユリもそう望んでるし…」
苅里「その方法がまだ分からなくて…。色々と探してるんだけどそれに近づいた感じが全くないの。もしわかったら相談するよ」
ソル「そっか。方法が分かるといいね」
そう話して嶺は席を外して2人で飲む。
ソル「苅里に穴を開けた時はごめん…。どうすれいいのか分からなくなって当たったようなものだから。」
苅里「もう終わったことだからいいよ」
ソル「それと、本当に当時匂いに負けて舐めた。ギルもそうだったけど我慢するの辛かったよ」
自分はギルほどじゃないけど10人くらい食べてようやく治まったと話した。
苅里「そんなに強いかな?自分じゃ分からない。兄様達の匂いはそこまでなってないの?」
ソル「俺達は生まれながの純血だから苅里みたいに前が別の妖怪とかそう言うのはないからね。苅里は一族になる前や後にいろんなのがあったから血や力が強くて匂いや味に反映されてるんだよ。今はちょっといい匂いするな〜くらいだから問題ないけど出血したらかなり大変だから気をつけてね」
苅里を膝に乗せて苅里の匂いをかいで離れないソルだった。
数年後。
ウルの側近「ソル達、君達の一族に戦争仕掛けるって国あるんだけど。受ける?XXXっていう国。」
ギル「珍しいね、こっちに戦争ふっかけるなんて。受けるよ。側近達も参加する?嶺も」
嶺「たまにはいいかね。12人で出る?」
ギルの側近「まあいいんじゃないか?全滅させてもいいしな。」
苅里「いつやるの?」
側近達「3日後。」
苅里「他の使用人達はここに残すの?」
ソル「そうするよ。場所は向こうが指定してるからここに被害はないだろうし。そもそもここを襲っても何もないしね。」
というわけで3日後。
苅里「20億人くらい?」」
嶺「よく数分かるよね、苅里…」
苅里「感知能力には自信あるからね。バラバラで攻めるの?」
ソル「別に行動に宣言はしないからね。じゃあ全滅させようか」
側近6人、嶺、苅里達兄妹5人のたった12人で20億人を相手することになった。
苅里「戦争なんて久しぶりだな〜。混沌食べたいだけ持って行っていいよ」
混沌「久しぶりだな。主感謝する」
そう言って姿を変えて目の前を次々と食べていく。
苅里「キト、シト、ミリ、リカ、私の味方以外自由にしていいよ」
4人「はーい!」
返事をして混沌に続いて4人は元気に殺しに行った。
苅里「水氷波、出来るだけ広い範囲で敵を拘束してね」
そう言って奥の方まで魔法が届いて手を横に引けば拘束された敵の首が大量に落ちて行った。
嶺「凄い戦い方…」
ソル「はは、翼も出さずにあれだもんね。敵なしじゃない?」
苅里以外は話しながら殺して行った。苅里は自覚していないがラウガ界のラウガは全員血を浴びるのが好きなのだ。だからわざわざ一度で死なせない方が当たり前なのだ。苅里のように殺すのはソル達からすれば新鮮な戦い方だった。
苅里「混沌もういいの?」
混沌「ああ、十分だ。俺は戻るぞ」
苅里「うん、またね〜」
混沌を戻して指を鳴らす。
ズゥゥゥゥゥン…
ウルの側近「あれ、隕石…?どこから?」
苅里「はーい、私が大きい岩落としてます(笑)巻き込まれないから大丈夫!」
魔力で声を大きくして伝えれば味方全員顔を引きつらせていた。
ミリ「母様隕石を岩って言わないよ…」
リカ「もうついて行けないよね…」
キト「俺もう食べたし帰っていい?母さん」
シト「俺も」
苅里「いいよ〜。4人ともありがとうね。」
4人を帰らせれば次を出す。
苅里「彼岸花、食べたいだけ食べていいよ。もしできたら他の3つにもお土産に持っていって?」
サワサワ!
苅里「うん、お願いね」
彼岸花は返事をすれば地面から広範囲に出現して敵を食べて行っていた。
苅里は上空から数を確認する。
苅里「早いね〜。あとちょっとだね」
?「…所詮この程度の力しかなかったのか。お前、強いな」
苅里「!?」
背後から話しかけられて距離を取る。
苅里「この敵を用意したのはあなた?」
?「そうだ。20億人いてもお前達には敵わないな。それにお前、あの彼岸花の光景は綺麗だな。ラウガが彼岸花に飲まれる様は美しい。最初から見ていたが気づかなかったが?」
苅里「…気づかなかった。こんなことあんまりないんだけどね、私。あなた、私よりももっと上の強さを持ってる。直感で分かる」
?「まあそうだろうな。自然よりも俺は強いぞ?俺は。他の世界の均衡もあるから手を出さないだけだ。お前の自然はなんだ?」
苅里「教えるとでも?」
?「ふふ、秘密というのもいいだろう。暴くのが楽しいからな。俺の名前はいずれ分かる。世界もな。俺は何もしない。どうぞ戦えばいい」
苅里「…それはどうも」
どうやら本当のようなので下に降りて彼岸花に近寄る。
サワサワ…
苅里「もういいの?じゃあ向こうに戻っていいよ。沢山お土産持って行ってあげてね?」
そういえば彼岸花はスゥッと消えて今度は自分が武器を出す。
苅里「あんまり見せ物にするのは嫌なんだけど、仕方がないね」
歩いて大鎌を一振りすれば地面が抉れて敵の首が次々と落ちていく。
苅里「敵の王族はどこかな〜。あ、いたいた」
返り血だらけになって王族だけになって翼を出して襲いかかってくる。
ザンッ!
王女「いやああああ!!翼が…!」
苅里「飛んだら面倒だからね。1人は逃げたけど場所は分かるからいいや」
その王女を殺してその逃げた王族を追っていく。
王子「はぁ、はぁ…あんなに強いなんて!」
苅里「あはは〜どうも。」
王子「っつ…嘘…」
苅里「やっぱり私たちの一族だけ6対なんだね、翼。ソル兄様達から聞いてたけど本当なんだね。」
王子やさっき殺した王女の翼は2対だったので興味ありげに王子の翼を見ていた。
苅里「みんながみんな真っ黒じゃないんだ。これも何か関係あるのかな?」
王子「ここまで、翼もなしに、来たのか?」
苅里「翼を出すほどじゃないからね。結界の足場だけで十分だよ。それにもう一つの姿もあるから別にいいしね。どうする?大人しくしてれば一瞬であの世に送るよ?違うなら…食べるよ?」
ニッコリと笑えばゾッと感じた王子が歯をガチガチと鳴らして後ろに下がる。
苅里「10秒あげる。その間逃げるもそこにいるも自由にしなよ。逃げたらさっき教えた通りだよ」
10秒後。
苅里「逃げちゃった。じゃあ食べようか。」
?「楽しそうだな」
苅里「あ、さっきの人。何か用?」
?「いや、興味があって声をかけただけだ。早くしないと他の味方に殺されるぞ?」
苅里「それは困るね。」
そう言って結界を思い切り蹴ってその場を後にして。
?「物凄い脚力だな。面白い女だ。初対面で物怖じせずに話ができるとは…」
そう思えばさっきの女が刀を蹴ってそれは王子の心臓に刺さって次にスナイパー銃で頭を遠くから吹っ飛ばせば地面に落ちて行った。
?「あの距離で心臓を刺して銃で頭を飛ばしたか。あそこまで出来る奴は他を探しても数人だろうな」
面白いものを見たと言って笑うとその男性は帰って行った。