見出し画像

気が付いたら〜1011〜

使用人「主〜!侵入者!食べて良い?」
ネロ「珍しいね、侵入者なんて。盗みかな?何が欲しいの?お金?宝石?権力?」
侵入者「そんなの要らない!お前が拐った奴の家族だ!返せ!お前主だからって住民も食べるのか!」
どうやらネロの世界の住人らしく怒りながら言ってくる。
ネロ「誰のことを言ってるのか分からないよ。だって候補がありすぎるから(笑)それに俺言ってるよね?定期的に住人を持っていって食べるって。たまたま君のところに当たったってだけじゃないの?そんなことで怒らないでよ」
侵入者「あの子は結婚を間近に控えてたんだぞ!お前のせいでめちゃくちゃだ!返せ!」
ネロ「それどんな外見言ってくれたら思い出せるかも。」
侵入者は怒りながらも特徴を挙げて返せと言ってくる。
ネロ「あ、思い出した!茶髪の女の子ね!もう死んだよ?弱いくせに俺に魔法出して来たからね。時間をかけて殺したよ」
侵入者の家族らは言葉を失って震えて地面を叩く。
ネロ「悔しいの?まあそんなのどうでも良いよ。今ならまだ帰してあげる。ほら、出口は向こうだよ」
そっちが帰ってよ、と言って面倒そうにする。
使用人「主〜食べちゃダメ?」
そう言ってネロが答えようとすれば家族全員ネロに向かって魔法を放つ。
ネロ「…使用人、決まったよ。丁重にもてなしてあげてね。自由にして良いよ」
それだけでこの家族の最後は決まって使用人はニィッと笑ってメイドも出て来て地下に引きずられていく。
使用人「メイドどうする?食べる?他のやつと同じように地下牢に入れる?それとも特別待遇で狂わせる?」
メイド「どうしよっか。でもこの女の子幼いね。梅達食べるかな?君何歳?」
女の子「っつ…16」
メイド「じゃあ瑞々しいから梅にあげようよ!こんなに若いなら喜ぶね!」
使用人「梅、この女の子あげる。主も丁重にもてなせば自由にして良いって!」
父親「その子をどうするつもりだ!離せ!」
サワサワ…
女の子「お父さん!お母さん!」
女の子が両親を呼んで手を伸ばすが梅が全部飲み込んで咀嚼音をさせて女の子は死んで行った。
母親「あ、ああ…。」
母親は震えて後ろに下がるがメイドががっしりと捕まえて父親は使用人に捕まって残った弟は別のメイドに連れて行かれる。
メイド「お母さんはこっち。きっと数日中に主が食べるから他のお母さんと仲良くしてね」
使用人「お父さんはこっち。子供以外の男性は大体が俺達使用人やメイドが食べることが多いんだ。たまに主も食べるけど。地下牢とは思えないでしょ?普通の部屋を同じ仕様にしてあるから女性のところと行き来しても良いよ。ここから逃げなきゃ良いんだから」
父親「息子はどうなる!」
息子の姿が見えなくて使用人に聞く。
使用人「あの男の子?…メイドが持ってったよね?」
メイド「持って行ったね。じゃあもう死んだかも。もしくは狂ってる最中かも。一緒に確認しにいく?それくらい良いよ」
父親「狂った、だと…?」
使用人「見る?連れて行ってあげる」
返事も聞かずに連れて行って父親はそれを見る。
父親「息子は…?」
メイド「あ、今食べ終わったの!ご馳走様!」
メイドは服も口の周りの真っ赤にしてニッコリと笑って肉片も食べて綺麗に消した。
使用人「特別待遇じゃなくて良かったね!そうなってたらきっと血だけ抜かれたり色々なってたかも。狂って亡くならなくて良かったね。」
父親は絶望の声を上げて使用人にまた戻されて地下牢に入れられた。
他の父親「あんたもか…。俺達も反抗したらここに連れて来られた。主に息子を喰われてな…」
他の父親「俺は娘2人だ。恋人が出来て喜んでいたんだ。そうしたら1週間後に使用人が来て…。主に直談判しに行ったら使用人達に案内されるかと思ったら気絶させられてここにいたんだ」
みんな話してそのままここにいると言うことだった。衣食住は全く問題ないがそれでも喰われると言うことに恐怖は感じていると話す。
コツン…コツン…
ネロ「ん〜部屋狭そうだね。もうちょっと広くしようか。メイド達下がってね」
使用人・メイド「は〜い!」
地下牢に来てネロがそう言って指を鳴らせばもっと広くなって狭さがなくなる。
ネロ「結構増えたから当分は連れて来なくて良いよ。あれ、子供2人食べたの?早いね」
メイド「女の子は若かったから梅にあげて、男の子は私が食べた!梅も喜んでたよ」
ネロ「そっか。なら良かった。…何?その目。俺のする事に何か言いたいんなら強くなってから来るべきだったんだよ。弱い奴は強い奴にいいようにされるんだから。そんなんだから俺に捕食される側に回るんだから」
メイド「主!苅里まだ寝てるの?朝食持って行きたい!」
ネロ「あ、そんな時間だったね。じゃあ服も全部お願い。起こすのは俺がするからね」
ネロはそう話して飛んで行った。
ネロ「苅里〜起きて〜。メイドが来ちゃうよ!」
ガバッ!
苅里「服!」
ネロ「はい。」
サッと出されてそれをつければギリギリメイドに見られずに済んだ。
メイド「朝食食べたら服変えるからね」
ネロ「朝から面倒だった〜…。訪問があったら手短に済ませたよ」
苅里「こんな朝から?まだ7時だけど…」
ネロ「おかげで苅里を残したまま起きる羽目になった。苅里もう一回脱がせていい?」
メイド「そんな事したら私の仕事進まない!食べたら着替えてもらうの!」
苅里「脱がせないでよ!?食べてメイドの仕事をやらせてよ!」
ネロ「ちぇ。はーい」
口を尖らせて返事をして朝食を食べた。