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気が付いたら〜907〜

数週間後。
イルキ「何も起きないね。ここには何も出来ないのかな?」
苅里「混沌の中だからとか?外の様子は混沌から聞いてるけど何もないみたいだよ?」
由羅「もう少しここにいるか。ニキ、ミワン、目が回復して良かったな」
ニキ「それは良いけど体が鈍ったな」
ミワン「俺妻達と遊びたい…」
苅里「ニキは戦闘をして来ても良いよ。ミワンはそれ我慢して。」
イルキ「ニキ相手になるよ」
ニキ「まじか!頼む!」
イルキとニキは目の前の森のほうに行って戦闘を行った。
ミワン「苅里途中まで相手してよ」
苅里「嫌に決まってんでしょ!もうちょっと我慢して!私に何かしたら混沌に襲わせるよ!」
秋季「ミワンも冗談で言っちゃダメだよ。苅里だって戻りたいんだから」
ミワン「知ってるけどさ、暇じゃん。苅里を弄ってないとつまんない」
苅里「私で遊ばないでよ!戦闘でもしてくれば?」
ミワン「体動かすのやだ」
妻木・由羅「はぁ…」
元気だなぁ…とため息をつく由羅と妻木だった。
混沌「主、大丈夫か…?」
苅里「まじでミワンが面倒い!アイツ絶対今回の件終わったら殴り飛ばす!」
混沌「ストレス溜まってるな…」
秋季「あいつ本当にしつこいよね。もう一回襲われてくれたら終わるかな?出してくる?良いよね?」
妻木「秋季でさえもミワンを放り出そうとしてるぞ。2人ともイライラしてるな」
由羅「ミワンの妻自慢が秋季には嫌なんだろうな。苅里はミワンの弄りが嫌なんだろう」
妻が複数人いる秋季は何十人もいるミワンの妻の話を聞けば会いたくなるんだろうと由羅達は思う。苅里はただただミワンがウザいだけだが。
秋季「ミワンやっぱり相手になってよ。君の口を使えなくしないと気が収まらないんだ」
ミワン「へぇ、良いよ。やって見なよ」
ブチッ
ニキ「やばい、秋季がキレた。避難避難…」
ニキは顔を真っ青にして由羅と妻木も離れる。
イルキと苅里は2人の戦闘を見た事がないので首を傾げる。
ドガァァァァァン!!
イルキ「最初から全力だね〜」
苅里「暴れても良いけど壊しすぎないでね!」
2人ともだいぶ溜まってたらしく激しくぶつかって行く。
妻木「由羅、酒でも飲むか。イルキ達も飲むか?」
イルキ「そうだね。ニキも座って見てようよ」
ニキ「あ、ああ…」
苅里「ある程度暴れたら止めればいっか。放置放置」
5人で酒を飲んでつまみを食べて2人の戦闘を見ていた。
3時間後。
苅里「飽きないね〜あの2人」
イルキ「時間を忘れてやってるけどもう3時間だよ」
ニキ「日頃の鬱憤でも合わせて発散してるのかもな」
由羅「あの2人何かと似てるしな…」
妻木「由羅、それ聞こえてたらまきこm」
秋季・ミワン「由羅、君も来なよ。ボコボコにする」
由羅「妻木、助けてくれ」
妻木「無理だ。禁句を言うからだぞ。行って来い」
妻木は由羅に全く救いの手を差し伸べず、由羅はとぼとぼと向かった。
ニキ「由羅もある程度溜まってたかもな…禁句を言うなんてな」
妻木「普段じゃまず言うなんてありえないからな」
イルキ「あらら、由羅もブチギレてもっと激しくなったよ」
苅里「見応えあるね〜。でも壊しすぎないで欲しいかも。修復するの魔力使うし」
そんな事言って4人は変わらず酒を飲んで見ていた。
ニキ「ZZZ…」
イルキ「ZZZ…」
妻木「2人ともつぶれたか。苅里もっと飲め」
苅里「ん、ありがとう。妻木は動かなくて良いの?」
妻木「別に酒さえあれば俺は大丈夫だからな。あの3人みたいに暴れなくても良い。3人で戦って2時間か。よく戦っているものだ」
苅里「人のこと言えないけど体力にそこが見えないよね」
妻木「本当に人のこと言えない事言ったな、お前」
苅里「あはは〜」
さらに2時間後。
妻木「もう夜なんだがあの3人分かってるのか?」
苅里「もう気がついてないでしょ。夕飯にするから止めようか。妻木はニキとイルキ起こしてくれる?混沌も。酔いは取ってあげてね」
混沌「分かった。」
妻木「あの3人を頼んだ」
妻木と混沌はニキとイルキを起こして夕飯の準備をする。
苅里「3人とももう夜だからやめなよ。夕飯だよ〜」
ガン!ゴキッ!ドガァァァァァン!
苅里「3人ともやめなよ!」
3人「うっさい!」
ブチッ
苅里「よし、彼岸花。あの3人を追いかけて来なさい。それで血を半分取って良いよ」
ミワン「え、まじ?」
由羅「…降参するからそれはやめてくれ苅里」
秋季「もう戦闘やめるからそれは…」
苅里「そう?じゃあやめる。彼岸花ごめんね。私の血をあげるからそれで勘弁ね」
サワサワと揺れて苅里の血を僅かに持って行くと喜んで帰って行った。
苅里「風呂入って来てね。夜になるの気がつかなかった?」
由羅「全く…」
ミワン「戦ってたから分からなかったね」
秋季「でもだいぶ発散された」
苅里「もう少しの辛抱だから耐えるしかないよ。」
ミワン「でも秋季も乗ってくるとは思わなかった〜」
苅里「ミワンが自慢しなきゃ良かった話でしょう?」
ミワン「だって何か話さないと暇だもん」
秋季「だからって俺のそばで話さないでよ。」
ミワン「え〜じゃあ何話せば良いの?」
由羅「他の世界とか話せば良いだろう」
苅里「旅行の話でも良いじゃない」
ミワン「旅行の話?もう何百年前の出来事だからあんまり覚えてない」
秋季「じゃあ何も話さなくて良いよ」
ミワンはそう言われてブスッとし始めた。
イルキ「3人ともボロボロだね。お風呂先にいいよ」
由羅「済まないな。」
ミワン「苅里一緒に入ろう?」
苅里「入らない」
秋季「男性の姿は?」
妻木「それなら入れるな。どうせ馬鹿でかい風呂なんだから全員で入るか。夕飯はあとだ。酒持って入るぞ」
イルキ「また飲むの…?」
混沌「夕飯なら俺がしておくから行って来い。」
苅里「私の意見ガン無視…」
カポン…
ミワン「気持ち良い…」
妻木「ほら由羅と苅里飲め」
由羅「…いつでも酒を手放さないやつだな」
苅里「妻木ありがとうな。秋季達は飲まないのか?」
秋季「さっき少しもらったから十分だよ」
ニキ「俺はもう良い…」
イルキ「よく2人は飲んでも潰れないよね」
妻木「丸1日飲んでも全く平気だ」
苅里「酒豪が周囲に結構いたからな。必然的にそうなっただけだ」
由羅「内臓ぶっ壊れてるんじゃないのか?」
苅里「妻木ならあり得るが俺は違うからな。こいつ毎日飲んでるが俺はせいぜい月に2回くらいだ」
妻木「内臓が壊れたことなんてないぞ」
イルキ「どっちもおかしいって…」
ミワン「俺先上がるよ。結構あったまったし」
苅里「俺も上がるか」
イルキ「そっか。2人が長風呂出来ないんだったね」
ミワン「すぐに目が回るの」
苅里「同じく。」
そう言って2人は出て行くと…
ミワン「苅里そのまま女性になって♪」
苅里「なるわけないだろうが!」
秋季「ミワンまたやってるし…」
秋季はため息をついて由羅達も苅里がかわいそうに思えて来た。完全ミワンのおもちゃにされている。
夕飯はミワンが苅里で遊んで苅里はミワンを連れて行くと数分後には戻って来た。ミワンの首のあたりに噛まれた跡があったから血を飲まれたんだろうとみんな分かった。
ミワン「勢いよく飲まないでよ…一瞬見えなくなったよ」
苅里「だったら私で遊ばないで。次は肉も食べるよ」
ミワン「…痛覚消してくれるよね?」
苅里「まさか!痛覚3倍にするに決まってるじゃん」
秋季「それ絶対やなヤツ…」
ミワン「3倍とか地獄じゃん!やめてよ」
苅里「じゃあ遊ばないで」
ミワン「無理。苅里弄り楽しいから」
苅里「(怒)」
イルキ「ミワンもある意味凄いよね」
妻木「あれだけのことをしたのに諦めないしな」
ニキ「俺痛覚3倍なんて言われたらすぐに降参するぞ…」
由羅「それが普通だぞ。ミワンが変なだけだ」
秋季「そのまま血垂れ流しにされて放置されれば良いのに」
苅里「それしたら私飢えるから出来ないよ。ミワンだけじゃ足りなくてニキ達にも襲いかねないから」
ミワン以外5人「(ゾッ…)」
ミワン「いっそみんな襲われれば良いんじゃない?苅里に」
苅里「私はしたくないよ。ほら早く食べて。」
苅里はそう言ってみんな夕飯を再開した。