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気が付いたら〜1020〜

スグル「…ランカ、この世界に行ったことあるか?」
ランカはスグルに質問されてそれを見る。
ランカ「ああ、この世界もしかしたら行ったことあるかも。両親がまだ一族のトップしてた時の挨拶回りとかでね。なんで?」
スグル「いや、なんとなく勘でいる気がしただけだ。それだけだ」
ランカ「過去に行ったことあるなら俺飛べるから確かめに行く?まあ違ったらあっても怒られるくらいだし。他は?」
優「ここをパーティー以外で留守にするわけにいかないからな。俺は行けない」
ロキ「俺は影からついて行って良いか?出来るだけ気づかれないようにする」
須玖「俺ももし行って良いなら良いかな?混沌を覚えていたならなんとなくて覚えてる可能性がありそう」
イルキ「あれ、そうしたら俺も行く感じ?まあ良いよ」
ランカ「まあロキは影にいるとして…、スグルと俺とイルキと須玖ね。これ以上は人数が多くならからこれくらいにしようか。あと俺からも提案なんだけど、もしそれっぽく感じたら目だけ共有する?もしかしたら俺達5人で見落としてるものを後で優達が気づくってこともあるかもよ?まあ攻撃されたらそれも共有しちゃうけど…。子供達にはきついものにはなるかもよ?」
羽美「それくらい我慢するから!可能性があるならお願い!お母さんに戻ってきて欲しいし謝りたい!」
他も同じようで同意して日程を1週間後にした。

1週間後。
ファウ「苅里もう時間?早くない?」
いつも終わる時間が17時なのに今は14時だ。
苅里「ファウごめん。なんかネロは急用ができたから私も戻れって…」
ファウ「あいつが珍しいね。そういうことなら良いよ。また来週ね」
補佐官「苅里さんお疲れ様でした」
研究員達「お疲れ様でした!」
苅里「うん、お疲れ様。」
そう言ってネロが迎えに来れないというので自分で戻る。
ネロ「あ、帰ってきたね。それにしてもよく君達ここ分かったね。何も教えてないはずなんだけど…。まあ良いや。どうせ君達のことは覚えてないからね。覚えてても記憶を消すだけだよ」
イルキ「本当嫌なヤツ…!」
コンコン…
苅里「ただいま。…お客さん?」
ネロ「ううん、侵入者なんだけど苅里に用があるんだって。長時間このままにするわけにもいかないから来てもらったんだよ。早退させて悪かったね」
苅里「別に大丈夫。向こうもOKしてくれたから。」
苅里は拘束されている4人を見る。
苅里「で、どなた?私知ってるのは混在界関係で知ってるとか?」
ネロ「俺は仕事に戻るけど梅と使用人とメイドは置いて行くよ。話が終わったら俺を呼んでね」
苅里「分かった。」
ネロは部屋を出るときに口角を上げて無駄だということを4人に伝えていた。
ロキ「(…分かっててこっちにも向けてきたな!)」
もうすでにロキがいることを分かっているが何もしないらしい。ここで出てきても使用人達に拘束されるだけだ。
苅里「そこの影にいる使い魔出てきたら?さっきから気配が煩い。」
イルキ「(やっぱり気づいたか…)拘束をしないでくれるかな?」
苅里「そっちが何もしなければね。」
イルキ「ロキ、出てきなよ」
ロキ「ああ。」
ロキが姿を現すと苅里は思い出したように言う。