気が付いたら〜282〜
イリカ「お父さん、侑、暁斗。ただいま。」 3人「おかえり」 帰ってくると3人が出迎えてくれた。 ハル「まずはお昼を食べようか。午前はハクの書類の手伝いをしたってライから聞いてるよ。」 侑「ハク自分の仕事くらい自分で処理すれば良いのに。変なため癖をするからライ達が休めないのに」 暁斗「本当にな。」 イリカ「私は事務の経験が積めるから良いけどね」 3人「イリカは本当にいい子だね(な)…」 そんな話をして昼食を食べると4人でソファに座った。 ハル「さてと、本当は話をしようと思ったんだけど3人で相談した結果記憶を見せる事にした。俺達も言葉で言い表すのが難しい部分があるからね。1人ずつ見る?それとも3人まとめて?」 イリカ「3人一緒の方でお願い。」 3人「分かった。」そう言って3人はイリカは横になるように言った。3人分の記憶を見せると時間がかかるため、寝てていいと言われた。次に起きた時にはきっと記憶の整理も大方ついているとのことだった。 1時間後。 イリカ「…大体分かった。」 そう言って体を起こした。 ハル「色々とびっくりした?」 イリカ「まあね、苅里さんはお父さんの養子だったんだね。本当の両親はアグルに殺されちゃったんだ…」 ハル「苅里の両親は俺の友人で少し回復が早い人だったんだ。まだ2歳の苅里を守って亡くなってたんだ。そこからは俺が育てたんだよ。」 侑「俺と暁斗は苅里の幼なじみでね。クラスも3人一緒だったから学校生活はそれ以外の学生とはほとんど交流を持ってなかったんだ。」 暁斗「俺達は苅里に対して自分たちがヴァンパイアの事も組織に入っている事も伏せてたんだが苅里は気づいてたらしい。」 イリカ「じゃあ苅里さんは人間だったの?そこからどうやってラウガに?」 ハル「そこに関しては俺達でも話せない。話せるのは記憶で見せた俺達4人の記憶までなんだ。」 暁斗「全てを話せなくてすまない。」 イリカ「別にいいよ。教えてくれてありがとう」 お礼をいうと3人は笑って聞いてきた。 侑「次は誰に聞くの?」 イリカ「ラウ達に聞いて、ロキに聞いて、最後にハク達に聞く。なんでか分からないけど、ハクとロイが一番大事そうなところを持っていると思うから。」 暁斗「そうか。ところでイリカ話は変わるんだが」 イリカ「何?」 暁斗「久々に戦闘をしないか?俺達体を動かす時間が側近になって減ってな…」 侑「イリカの実力を見る事もかねてやらないか?」 イリカ「いいよ!やろ!」 元気に返事をすると4人でトレーニング場に飛んでお父さんは見学、3人は乱戦を行った。 侑「イリカ普通に隊長クラスになれそうな実力あるね…」 イリカ「それ他の人にも言われたけど私はまだまだだと思ってる」 暁斗「いや、普通にできるぞ?」 イリカ「ラウや拓斗みたいにはどうしてもまだ遠いよ」 暁斗「まあ、比較対象がそうなったらそう思うよな」 そんなことを話してお父さんのところに行った。 ハル「3人ともお疲れ様。イリカは今日泊まっていく?それとも戻る?」 イリカ「今日は戻るよ。侑、暁斗戦ってくれてありがとう」 侑・暁斗「こちらこそ」 イリカ「じゃあお父さん私行くね」 ハル「うん。いってらっしゃい」 侑・暁斗「いってらっしゃい」 イリカ「いってきます!」 すでに外は夕方だったが家を出てハクの本部に戻った。