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【L2開発】日本神話

本来、というか歴史の古さから言えばシュメール神話から行くべきだが、日本神話から行く。

というのも、シュメール神話はほぼLA-MULANAの方で使い切ってしまっているので。覚えてますかね、次元回廊。あそこは部屋名が1つ1つルームガーダーの名前を使ってました。そしてルームガーダーが出ない部屋の名前をどうしようと迷った挙句、シュメールの神様を適当に散りばめてしまったのであった。
NPCで出そうと思えばこじつけられるんだろうが、次元回廊の部屋名になった設定が思いつかねぇ。なんたって適当に選んで並べちゃったからな。
だから表面である高天原廟にいる日本神話の方々の説明をします。

名前だけのやつ多すぎ

さて日本神話ですよ。我が国の神話だがしっかり教育されていないので意外と詳しく知らない。大人になって興味持った人が調べるくらいかねぇ。
神社なんかに興味持つようになると、祀られてる神様とか分祀とか信仰対象とかわかってくるんだよね。
よく漫画やアニメでモチーフにされている日本神話は大体イザナミとイザナギ以降が多いね。国産みの話からスサノオやヤマトタケルなんか。手塚治虫の火の鳥の影響もあってかこの辺りの神様はずいぶん人間に近い印象がある。火の鳥で扱われているのも紀元後の話だしね。当然今までの流れからLA-MULANA2ではできるだけ紀元前の物を使う。
しかしそうなると逸話が全然ないんです。古事記に書かれているけど名前だけで何も活躍が書かれてないとか、そんなのばっか。

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この図の上の方におわす方々がそう。別天津(コトアマツ)という神の世界に住んでいて日本神話に出てくるくせにほとんど日本に関与してない方達。独神つって性別もないので男女の話もない。何より読みづらい書きづらい。
そんな別天津神たちのところに何やら赤文字で書き込まれてますね。アプスとかラフムとか。これはなんとかシュメール神話から役柄が似ている神様見つけて日本神話とリンクさせようとした名残。インド仏教の神様が日本仏教では別名になって出てくるみたいなさ。結局このシュメール神話=日本神話はネタだけで終わってゲームには反映させてません。

決まっていたことも日本風にする

結局別天津神からはカミムスビとアメノトコタチを採用、でもこの2人はゲームのあまりストーリーに絡む話してくれないんだよね。扱いに困ったんだね。
イザナギとイザナミより前の神様を出そうと言いながら結局この2人しか採用していないのは、イザナギとイザナミはどうしても出さなきゃならなかったからです。日本神話で死後の世界に踏み込んだ数少ない2人だから。絶対冥界がらみで使いたい。
しかし前述の通りあまりメジャーな逸話は使いたくない。そんなわけで本来イザナミとイザナギを扱うなら冥界下りの後の話、禊をしたらアマテラスが生まれただのカグツチやツクヨミだのは完全に無視。タケミカヅチも随分のちの世代の神様だけども、これは随分後になって「雷使う神様何人か出さないとなぁ」ってことで部屋名にだけ使いました。マップ計画時に雷を操るアイテムを高天原病に置いたがゆえに採用したわけですね。
ついでに言うと雷誘導アイテムは最初「力帯」っていう名前でした。これは前作の闘気の肩当と同じで、具体的な案はないけど他の装備品と装着箇所がかぶらないものってことで選んだものです。腰に巻くイメージでした。疾風のフィブラも似たような感じで胸につけるバッジ的なものと先に決めてます。開発を続けながら日本神話からネタを探し続けて最終的に「十握の剣」になりまして。

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