【L2開発】第1の子は困った
本来なら神話から設定シリーズ、シュメール文明の話になるのだが時間をかけてもまとまらなかった。要素が多すぎたからだ。そこで文明と神話の解説の前に第1の子につけた設定の話からして、多すぎる要素を分解してからにしよう。
最初の子だから
第1の子の設定には力を入れた。それはLA-MULANAオリジナル版の頃からある反省、「第2の子だけ具体的にしすぎた」ことへのバランス取りが重要だった。
なんせ具体的すぎる第2の子よりも古い種族だ。LA-MULANAの歴史のスタート地点でもあるし、具体的ではなくても盛りに盛り込んで見せなきゃ深みが出せん。と勝手に思い込んでいました。
盛るといっても当然前作でつけた設定は抑えとかなきゃならん。
下半身が蛇人間てのはリメイク版の時に盛った。それ以外で言えば生息地域が無限回廊と次元回廊。オリジナル版でなんとなく和風・中華風・アラビア風をごちゃ混ぜにした。都合の悪いものはリメイクの際になかったことにしてもよかったのだが、実はこのごちゃ混ぜが非常に都合が良かったんだな。
第1の子というからには人類創世の話でなければなんねぇ。今となってはよく思い出せないんだけども、下半身を蛇にしたのはなんとなく「2本足より進化してないもの」にしたかったのもあり、何よりオリジナル版のラスボスの形が2本足とも1本足とも見えるようなシルエットで、だんだん一本足のイメージが強まってたというのもある。
世界の文明で一番歴史が古いといえばシュメール文明だ。シュメール文明といえば日本人のルーツではないかというオカルト論がある。しかもその文明は歴史の流れの上になく、どこからともなく発生しているという。というのもアヌンナキという宇宙人が文明を授けたからだと。こっちが盛る前に盛りだくさんですね。もうこれだけでもオリジナル版からのアラビア+和風というのがピタリとはまりそうじゃないか。
中国文明を足しているのは、世界四大文明のなかで唯一どこにも入っていなくてどこかにあてがうべきと考えていたので、まぁ日本に近いからまとめるか!程度の考え。
自分で考えた設定に苦しむ
さて、これをLA-MULANA2の世界にも当てはめなければならない。もともと1世代の子に複数の文明をミックスさせているのがLA-MULANA。しかし2では神話がテーマ。神話も文明と同じようにミックスして作らなければならない。しかしここまで作ってきて神話のミックスって実はほとんどやってない。ベースになる北欧神話と特定の神話を混ぜることはやっているが、1つの世代の子の中で複数神話を混ぜているものはなかったりする。だって大体の神話の中には神々の対立が描かれているからね。善悪の対決を書くには神話1つで足りちゃうから。
そして困ったことにというか俺の限界というか、ここまで各フィールドで善悪対決をいろんなバリエーションで書いてきたネタに限界がきた。勧善懲悪、善悪逆転、どちらも正義、他に思いつかね。
何かキーになる設定はないか?何か1つ美味しいネタが決まればこれだけ盛りに盛られた要素の中から使えるものを次々ピックアップできて芋づる的に解決しそうなのに。まずはそれを探さなきゃ。
宇宙キタ
困った時は好きこそ物の上手なれ。設定とか置いといて自分の好きなことだけ考えよう。
シュメール神話の中で面白そうな話といえばアヌンナキがダントツだ。なんせ宇宙人説があるからね。2をやるなら1で取り込めなかった宇宙考古学ネタは是非やりたいし。宇宙人だすか?いや、確か前作の設定では宇宙人とのコンタクトに成功しているのは第2の子だけだ。ほら第2の子ネタ多すぎが枷になってる。これはなかなか難しい問題だ。どうするべきか。こういう難題を前にした時にやることは決まっている。「都合のいいように変えてしまえ」だ。9人の巨人の「兄弟」つってんのに数人女だったことにすることができた俺だ。やれるさ!
よし、宇宙人で行こう。LA-MULANAを作り続けてきて、歴史ってのは発見されたものだけから紡ぎ出されるということに気づいている。そう、1の段階で見つかっていない記述があればいいだけだ。1と2で矛盾があっても知らん。後から発見された方が絶対だ!
ということで善悪対立の新たな見せ方。というよりほぼ反則だが「外部の敵と対立」という別方向の物語を見せることにする。
実はこれを思いついたのも1つ難しい問題をなんとかしなければならなかったからである。シュメール神話を下敷きにするとして、日本神話側を表の正義側に配置する。となると残った中国神話を悪として置くのか?ここまでいろんな神話を取り扱ってきて文明丸ごと悪ってのは中国神話だけになるけどバランス悪くないか?という問題。どうでもいいことなのかもしれないが、この段階ですでにNPCにどの神様を置くかは決めてあり、絵も進んじゃってる。セリフも悪党みたいなセリフを用意しちゃってる。裏の原祖混沌にはシンノウやセンギョクなど中国系ばかりになっているのはこれの名残。どうにか進んだ部分を戻さずに設定的に悪ではない形にできないか。よし、洗脳されてるってことにしよう。誰にだ?アヌンナキだ!というように半ば逃げ続けて落ち着く形に収まったというのが正直なところ。
第1の子の服装
あとはこれまでのように各神話の話ができるかな。これだけじゃちょっと短いから第1の子のネタをいくつか書いておこうかな。
唯一複数神話をごちゃ混ぜにしているので第1の子の服装デザインが結構バラバラ。ただ1つだけ共通項を持たせてます。こいつら蛇人間なわけですよ。ズボン履けないわけですよ。じゃあどうするかっつーたら腰布かぶせるぐらいしかできないわけですよ。ただし前作のティアマトがボスだったので威圧感出すために下半身に鎧のようなものをまとわせてしまっていたので今作でも何人か鎧のようなものをつけてますけど。
下半身を隠さない、つまり服飾に関しては未発達なんじゃないか。そういうところから「一番古い種族」感を出せるのではないか。なので第1の子には上半身も裸の人を多くしてます(主に女性)。位の高そうな人は豪華な上着着せちゃってますが、ボタンとかピン留めとかは発明されておらず布を巻きつける程度でまとめてあるのです。
盛り上がるのであれば、もっともっと掘り返してみようと思います。