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【L2開発】壁画をじっくり見よう

神話シリーズ疲れた。少し違う話を。

PS VitaにLA-MULANAを移植するときに石碑の壁画の解像度を上げたんですが、Wii版の頃は絵が荒くて壁画が重要なヒントなのに何の絵かよくわからないってことがありました。壁画にかかわらずLA-MULANAは解像度が低いのでアイテムやマップなんかも、結構こだわって描いた細部が全く見えないなんてことが多かった。
LA-MULANA2はそうならないように最初から気をつけて作ってます。難し目の謎解きに幾通りものヒントが被ってるものがあるのは、気をつけていても絵が潰れて分かりづらいものがヒントとして機能しなかった場合を考えてのものです。それでも石碑の壁画はデジタルスキャンしたっぽくするためにエフェクトをかけているので結局見づらくなったりしてます。そんな潰れ気味の壁画を原画で見てみようのコーナー。

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不滅戦場入り口にある不滅戦場案内図。
左のでっかいトカゲはただの雰囲気で、ソウルゲート、螺旋の船、冥星王の足跡、祭壇の2つの入り口、スヴィプダグルなどなど主要なものがおおよその位置に描いてあります。
ソウルゲートの玉の数が初期案の数だけど。

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左は永久牢獄の入り口の図。これは左下にゲートがあることに気づいた人は多かったみたいで、しっかり壁画がヒントの役割を果たしてくれてます。問題は左に描かれたフレーズヴェルグ。ラタトスクの本体案が出てない頃の初期デザイン。
右は開発最後の方に急遽付け足した、霜の巨人殿のヒント。ガントレットがある祭壇、ユグドラシルゲート、ベルゲルミルなど地図上と同じ位置関係に描いてます。残念なことにマップの壁画なので絵が潰れちゃってヒントに見えづらいんだけどね。スキャンしたら大きく見えるなんてことも考えましたが、石碑にする場合文章も必要なわけで、開発終盤に新たに翻訳を増やすわけにはいかなかったからです。

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左は黄金岩のヒント。ちゃんとピラミッド型のアイテムが入ってるんだよ。
ひざまづいている人の目が2段ありますが、これは「冥星王=マルドゥク」というイメージがあって、シュメール神話のマルドゥクの絵を見ると目が4つあるもんだから。なぜマルドゥクにしたかというと、冥星王を欲しているのはアヌンナキ、アヌンナキが出てくるのはシュメール神話、シュメール神話で英雄的な人物というとマルドゥクしかいないし。神話ではティアマトを倒しちゃう人ですが、LA-MULANAの中ではティアマトは健在なので設定的に面倒だからスルーしてた。あ、無限回廊に打ち込む楔の名前に使いましたな。
左はアイテムを入手する前に目撃することがまずない呪いの宝箱とムラーナの宝石の図。つって宝石の絵が元ネタのエイジャの赤石みたいにしてるけど。宝石かざしているのは第7の子だね。宝箱の竜みたいなのは意味なし。呪いのヴィジョン化みたいなもんだ。

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左はジェド柱とマントラの解説。そう、ゲーム内じゃ絵が潰れてわからないけどジェド柱持ってるんです。下側はタブレットのようなものでマントラ壁画を撮影しているかのような図。
そして右はおなじみ、人面石で血の回廊を回すの図。
これも結局絵が潰れて分かりづらかったので、2回目ぐらいのアップデートの時にこっそり人面石を大きくしたりした。

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