見出し画像

教王護国寺(東寺)について話したい①

どうも、なら子です。

 noteを開設にあたり一発目はなにについて語ろうかな〜と考え、やっぱり自分が仏像の道へ進むきっかけになった仏像がいる寺がいい!と思いまして

京都・教王護国寺(東寺)を挙げさせてもらいます。

「いや、奈良じゃないんかーい。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実際私もなら子なのに京都の寺を初回に書くのはどうなのかと思いました。

しかしこの寺は仏像好きな人にはご存知かと思われますが、京都でも類を見ない貴重な仏像が多数所蔵されている場所であると同時に

何を隠そう、私は教王護国寺の講堂、羯磨曼荼羅(立体曼荼羅)で卒論を書きました。

よって初回の今日は教王護国寺講堂の羯磨曼荼羅について話せたらいいなとおもいます。(自分が仏像の道へ進むきっかけになった仏像と前述しましたが、そのことについては後々お話しできればいいなと思っています。)

(ちなみに見出しの帝釈天像は2019年3月に上野の東京国立博物館で開催された「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」展にて撮影許可が出ていた際に自身のスマホで撮影したものです。右斜め下から見上げた帝釈天が一番かっこいいと筆者は思っています。)

教王護国寺(東寺)

 東寺は最初、平安京の入り口に今はなき西寺と対をなす官寺(国の寺)でしたが弘仁十四(823)年嵯峨天皇が空海に下賜して以降、真言密教の道場となった寺です。

東寺の名前を知らない人でも、「京都の五重塔で有名なお寺」といえば伝わるのではないでしょうか。京都を代表する進学校、洛南高校が敷地内に入っていることも話題になりますね。修学旅行で京都を訪れる際は必ずと行っていい程皆様行かれるかと思います。

桜の咲く時期には特別に夜間も入場でき、美しい夜桜を鑑賞することができます。

画像1

(過去に自分で撮影したものです。)

そんな教王護国寺の講堂(講義や師の説法を聞くための堂)には21体の仏像で構成された曼荼羅があります。

普通、曼荼羅といえば絵で表されるものが一般的で、上記のように仏像という立体物で表現される羯磨曼荼羅は比較的珍しいものになります。

21体中、16体が国宝に認定されており、国宝の仏像は1体を除き何度も補修や修理を重ねながら作られた平安時代当初の姿を保っています。まずこれだけで感動です。地震や戦乱の被害から約1200年の間多くの人によって大事に守られてきたおかげで、現在自分の目でその姿を見ることができるのですから。ありがたいです。

そんな珍しく、歴史的にも評価の高い羯磨曼荼羅の構成や仏像一つ一つについてお話ししたいのですが、どう考えても長くなりそうなので今回はここまでにしたいと思います。

完全な導入回になってしまいました。

このnoteを読んで少しでも教王護国寺について興味を持った方がいらっしゃったら是非ホームページを覗いてみて下さい。羯磨曼荼羅の説明も掲載されておりますし、何よりめちゃくちゃカッコイイHPです。東寺に行きたくなったらここをみて満足させることも多いです。

それでは、次回。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?