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おもひでぽろぽろ、二次試験 #1

 1週間ぶりの更新になってしまいました。つい最近、今年達成したいこととともに「毎日更新を続けたい」と表明したばかりなのに。恥ずかし。しかし、大きな3つの達成目標には含まれていなかったので良しとします。どうしようもなくなったことに関しては、一旦自分を許すしかない。

昨日と今日は大学の二次試験だったのですね。私のときは土日だったから、二次試験は休日にやると思い込んでいたが、そうでも無いみたい。

センター試験の記事からもわかる通り、私は社会人になってもなお大学入試への思い入れが消えない人種です。そんな思いを成仏させるべく、二次試験について書いていきます。

センターから二次試験までの約1か月。この間に最初にぶち当たる壁は、気持ちの切り替え問題。

センターが終わって少しほっとしたいのに、容赦なく二次試験がやってくる!解きやすいセンターの問題に慣れて天狗状態になったところに、二次試験の難問たちが襲いかかる!おまけに、学校は自主登校(行っても行かなくても良い)に切り替わり、突然やってくる暴力的な自由!

楽したい方向へと心が折れかけます。ここでどれだけ踏ん張れるかも、明暗を左右する要素でしょう。

わたしはというと、若干踏ん張って若干折れました。

まずは折れたポイント。
・封印していたゲームを再開した
 受験生が、まさかのゲームを初めてしまいます。しかも小学校の時に夢中になっていたゲームボーイアドバンスの「星のカービィ 夢の泉デラックス」。何故今。何故そのチョイス。せめてDSをしろ。

・数学を諦めた
 理系学部を受けるのに、何と数学を諦めました。数学が苦手すぎて勉強したくないというへちょへちょな理由。650満点中200点のウェイトを占める数学。それで受かるのか。

今思ってもかなり舐めくさっていますが、逆に踏ん張ったポイントは。

・英語と化学は猛烈に勉強した
 数学を諦めた分、他教科でカバーして受かろうと思い、この2科目にロックオン(この戦法が愚かなことは自覚していたので、誰にも言わなかった)。
 特に化学に関しては、熱狂的に信頼していた先生が塾にいたのでほぼ毎日質問しにいった。

 その塾は電車の沿線にいくつかの校舎を持っており、先生も校舎間を移動するのだけれど、私も同時に移動してとにかく追いかけまわした。
 普通、先生は質問に来ない生徒を心配すると思うが、私の場合は逆に「まだ質問するんかい!」と呆れられることも。

 ゲームを始めたり数学を諦めたりする割に、志望大学に行きたい気持ちは一人前だったので、とにかく化学のレベルを上げなければという一心だった。問題を解くたびに際限なく疑問点が浮かび、不安で仕方が無かった。
 その不安を先生に伝えたところ、「もうキリが無いからそろそろ腹を括れ」と言われ、その言葉で何だかすとんと落ち着いてしまった。

 とにかく二次試験がこわかったが、どこかで腹を括らないといけないんだなあと客観的に納得させてくれた、とても印象深い言葉。化学と英語だけは人事を尽くしたので、天命を待ってもいいなと思えた。

入試前日のことも鮮明に覚えている。母とともに大学の近くに前泊。

この頃、完全に「天命待ち」モードに入っていたわたしは、ありとあらゆる点に願掛けポイントを見出していく。

以下、見出しためちゃくちゃな願掛けポイント

・バスでホテルへと向かう途中、高校の同級生が道を歩いているのを発見
 →姿を見るだけでほっとしたしラッキー。これは受かるのでは?
・ホテルで見たクレヨンしんちゃんのアニメが、ひまわりが大活躍する回だった。
 →大好きなひまわりがここまで目立つ回は珍しい。これは受かるのでは?
・ホテルで見たMステに出ていたHey!Say!Jumpの演出が面白かった。
 →好きな曲を聞けた上にこんなに面白い演出が見られるのはラッキー。いよいよ受かるのでは?
・そしてしっかりと豚カツを食べてゲン担ぎ

少し前までは「わたしはそんなん信じてないし、豚カツとか食べんわ」とドヤ顔していたのに。
精神的に追い詰められた人が宗教にハマってしまうのも無理はないと思う。人間、追いつめられると何気ないことにも神様のパワーと自身のラッキーを感じずには居られないものだ。

思えば、中学受験のときも意味不明なところに願掛けポイントを見出していた。なんと、入試前日に人生で最大レベルの鼻くそが取れたことで「これは受かったな…?」と感じたのだ。(少々汚いがご容赦ください)

所詮人間、根底の部分はそうそう変わらないと思い知らされる。

まあこんな「もしかしたら受かるのでは…?」というふわふわした考えも、試験1日目で容赦なく打ち砕かれることになる。

さこらじかるの運命やいかに。後編へ続く。

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