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ハッピーマタニティライフなんて都市伝説だ!~体調編~

8月からは車にも乗れたので、買い物に出たり、家事も少しずつするようにした。土日は夫と出かけたりもした。ただ、私はお腹が張りやすかった。

「お腹が張る」という感覚は妊婦独自のものだ。
張るときは子宮が収縮運動をしている。この運動は通常、妊娠後期に入ってから軽く起こってくる。胎児を押し出す動きだからだ。
私は初期の頃から出産までずっとあり、張りどめが薬を飲んでいた(あまり効かなかったが)。
張る時は、腰周りに重りを付けられているかのような感覚になり、さらにそれを締めつけられる。生理痛ともまた違い、感触もビーチボールのような硬さになる。歩くことさえままならない。
同じ体勢をとっているとよく張ることがあり、仕事中は夕方には張りすぎて、仕事終わりに運転出来ず、路駐して何度か休んだことがあった。横になると治まるとういうが、私の場合は変わらなかった。
張らない日はなく、張らない時間もほぼなかった。流産することも怖くて、胎児が心配で仕方なかった。切迫早産にならなかったのが救いだった。

また、妊娠といえば「つわり」だ。しかし、私はつわりが一切なかった。妊娠してからマタニティアカウント(通称︰マタ垢)をTwitterで作って情報交換していたが、9割の妊婦がつわりに苦しんでいた。無理してはいけないと午前休や早退する人も多かった。
つわりには何種類がある。
吐きつわり、匂いつわり、食べつわり、寝つわり…
食べることができなくなって、痩せていく人も多い。
始まる時期も終わる時期もバラバラで、中には妊娠中ずっとつわりの人もいる。初期にはなかったのに、後期になってからつわりが出た人も。
吐きつわりが酷すぎて入院する人もいる。脱水症状になるからだ。これには診断書も出る。

その他にも、マイナートラブルというのもある。
頭痛、腰痛、肩こり、イライラ、浮腫、こむら返り、便秘、痒み、湿疹、抜け毛、目眩、貧血、糖尿病、高血圧、体重増加などなど…

私は妊娠中期にこむら返りがあって、着圧ソックスをずっと履いていた。
浮腫はなかったが、靴が履けないくらい足の甲が腫れ上がった人もいる。
偏頭痛持ちだが、頭痛で出かけられなかったのは数回で、非妊娠の時より頭痛がマシだった。ただ、薬を飲むことができないので(飲める薬もあるが飲みたくなかった)、痛みに耐えるしかなく、痛い時は保冷剤をこめかみにずっとあてていた。
便秘は多くの妊婦に見られ、酸化マグネシウムを含む薬を飲んでる人がよくいた気がする。
妊娠糖尿病の人はご飯の調整をせねばならず、大変そうだった…私も体重が1ヶ月で3kg増量したことがあり、炭水化物やおやつを減らし、あれもこれも食べられないという期間があった。

食べ物はアルコールはもちろん✕。ただ、他のものは取りすぎなければ大丈夫ということだったので、カフェイン入りの飲料は1日1杯、生魚は食べていて、寿司屋にもよく行ったが、生肉は食べなかった。
鉄分やカルシウム、葉酸などいつもより栄養素を気にしながら生活していた。葉酸は妊娠初期にサプリでも取っていた。

皮膚トラブルとしては、妊娠線(お腹にヒビが入ったような線)予防で夏でもずっとクリームを塗っていた。
妊娠線は結局出なかったが、着色がひどかった。もともと正中線(体の真ん中にできる線)があったが、それが濃くなり、お腹が茶色っぽくなった。あと、乳首や脇、脇から胸にかけても着色してしまった。なおるかな…
それと、お腹が大きくなってきてから、みぞおち辺りがピリピリした。皮膚が引っ張られてなるそうだ。保湿しまくってなんとかしのいだ。

マイナートラブルは人それぞれで、出たものがあったりでなかったり。私が1番つらかったのは、肋間神経痛。もともと持っていたが、6~8ヶ月の頃、お腹が大きくなって、肋骨近くにある神経が刺激され、乳房の下くらいが常に痛く、特に立ってる時や寝てる時は激痛で、刺激の少ない湿布を貼っていた。食器の洗い物するのが1番つらかった。少し前のめりの体勢。

他の妊婦さんに聞けば、もっと様々な症状があるだろう。
妊娠した友達や姉妹がこんなにも苦しい思いをしているとは思っていなかった。仕事をしながら、また精神的にもダメージを受け、夫婦間のいざこざだってある。それを乗り越えながらみんな産んで育ててるんだなと。

改めて実の母含め、全世界の“お母さん”すごすぎ。

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