見出し画像

#26_28歳の誕生日、あと10年で死のうと思った。

#

家族、友人関係、恋愛や仕事、何事においても人との関わりを避けては生きていけない世の中で
人を嫌いになっていった原因も人ならば
私は、また人を好きになれる要因も人であると信じたい。

その上で自分の弱さも情けなさもみっともないところも
一番に私自身を認めて愛してあげられるのは、私自身だ。

こんなにも面倒くさい私に一生向き合ってあげられるのも、私しか居ない。

それに、それを手助けしてくれる人は、もう側にたくさん居ることに気付けただろう。

今までの何か一つでも欠けていれば今の自分ではないのだと気づくと
生まれるものは反省と感謝しかないはずで

経験してきた今までのすべて、悔やむことはしなくていい。

わがままで傲慢に、自分勝手に生きていくにしても
自分のその覚悟と選択に責任を持てるのならそれでもいい。

私自身を認めてくれる人が居ること、
その人たちを大切にしたいと思える心は間違いなく

私がこれまでの人生で得たもので、何物にも変え難い功績でもある。

未来になんの希望も持てなかった28歳の誕生日から
たった数年でもこんな風に価値観が変わることだってある。

無理矢理希望を持たなくなっていい。
人に語るためだけの夢を描かなくてもいい。

ただ自分の幸せのために
自分が笑っていられるように。

10年後に死のうと思った28歳の私を抱きしめてあげられるように
38歳を迎えるまでは、精一杯生きてみよう。

せめて今この瞬間を、後悔しない程度に。

だから私は、また恋をしたいと思う。
その幸せや喜びを、まだ知らなかった過去の私のために。

経験しなければ納得できない性格なのは
きっとこれからも、変わらない。

私は私を幸せにできる。

それに誰かが寄り添ってくれることがあるなら
それも幸せだと、私はもう知っているから。

#

「なんか久々にときめいてる〜!!」

美月を呼び出して開かれる飲み会。

昔過ごせなかった時を戻すように
純粋に出会いを楽しみ、今からでも恋を楽しみたい。

意気揚々と語る素敵な人との出会いに

「それ騙されてない?変なことに巻き込まれないでよ?」
なんて笑われる。

これからも私は、私のままで生きていく。

〜おわり〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?