吉野先生のノーベル化学賞受賞はまことにめでたい。が

 ノーベル賞の中で、化学賞以外に物理学賞や生理学医学賞はあって当然だと思うが、平和賞や文学賞や経済学賞はどうなのだろう。平和賞は政治的プロバカンダの臭いがするし、受賞主体が個人ではなく団体のこともある。文学賞については、そもそも文学などは好き嫌いであって、「優れている」として顕彰するような対象なのか。経済学賞についても、研究の対象は世界最大で統計も整っている米国経済になりがちだから、米国の学者が断然有利と言われているし、過去の受賞者もそうだろう。どんな組織でも規模が拡大すると腐敗につながることが多い。昨年の文学賞の不祥事などはその表れではなかったのか。吉野先生の受賞がめでたいことにかわりはないが。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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元 みずほ信託銀行(株)総合リスク管理部長、同執行役員運用企画部長、同常勤監査役。みずほ不動産販売(株)専務取締役。 現 日弁連信託センター幹事、(株)タムロン社外監査役。
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