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学生時代の問いに答えを_ver.1


Ⅰ.前提

社会人になって約半年が経ちました。新卒就活をしていた時に考えていた自分の将来への問い、社会への問いに対して一旦答えを出してみようと思います。もちろん、ここで述べることは正解だとは思っていないので、定期的に答えの更新、新しい問いの定義を行っていきます。その意味を込めてバージョン1としました。


Ⅱ.新卒就活時の問い

新卒就活時に私が問うたのは以下です。

『「自分は将来こうなりたい」・「社会をこうしたい」、でもそれって社会に出てみないとそもそもわからないですよね?』

では具体的にどんなことを考えていたかというと以下です。

1.公教育を変革する
2.高いレベルで顧客の課題に向き合い、解決する

1がどこから出てきたかというと、塾講師のアルバイト経験からです。具体的な公教育課題を下記に列挙しましたが、この程度のことなら塾講師の経験がなくても、学校に通ったことがある人なら誰でも感じるような内容です。

・学校教育(学歴社会)という箱では、低学力層は成功体験を積む機会を十分与えられていない
・学校教育(学歴社会)という箱では、高学力層は将来の可能性を広げる機会を十分与えられていない
・一律・一斉・一方向の教育はすでに意味がなく、ICTインフラをフルに使った教育の形が必要なことは自明にも関わらず、それが成しえない教育従事者もアップデートしなければならない

では、なぜ私が公教育課題を自分のキャリアの主軸に添えようと思ったかというと、理由は2つです。1つ目は、塾講師を5年も経験するとたくさんの学生に出会い、一般人よりは強く上記の課題の重要性を感じていたから。2つ目は、自分くらいのステータスを持った人間自体、教育業界ではそこまで多くなく、少なからず教育業界にいい影響を与えられる気がしたからです。

話は戻って、2がどこから出てきたかというと、これも塾講師アルバイトからです。顧客(=生徒・保護者)の課題(=成績を上げる、志望校に合格するための諸課題)を解決することは、人生で一番やりがいのあるミッションだったと思います。さらによりハードルの高い目標が課せられるほど、燃えました。3年生の9月に理科の偏差値40で志望校は偏差値50後半の生徒が来たとき、2年生の前期中間で数学20点未満、後期中間で50点を目指したい生徒が来たとき、「こんなの自分の時間すべて捧げる気がないと、目標達成なんて無理だ。それができるのは私だけだ。」と思ったとき、無限にモチベーションが沸いてくるんです。8月末に大学院入試のあったのですが、その月は夏季講習で13日出勤していました。2月中旬に卒業研究発表、3月上旬に卒論の提出があったのですが、2月は17日出勤していました。さらに研究室で授業準備に勤しんでいたことも考えると、たぶん私はこの仕事が好きだったんだと思います。

偉そうに書きましたが、この程度です。それは新卒就活をしている時点で自覚していました。それでも就活でそこそこ戦えたのは、「新卒就活は、夢でも目標でも課題でも、何かしらを明確に持っていて、それをそこそこのレベルで裏付ける過去の経験がある人が勝つ」と考えていたからです。なぜこう考えたかというと、周りを見ている限り、高偏差値大学に受かることを人生の目標にして生きてきて、受かったら人生の夏休み突入人間が多かったからです。こういった大学生が、大学入学後に何も成しえず、やりたいことも見つからず、就活を初めて玉砕する様はよく見る光景だと思います。もちろんそうではない人もたくさんいました。私の所属していた学科は、車やロケットが好きな人が多く、将来はエンジニアとして生きていきたいと明確に考えている人が大勢いました。

では、開き直って平凡か少し上くらいのことを大真面目に考えて社会人になった今、2つの問いに対する答えがどうなったか、確認します。


Ⅲ.社会人を半年した今の答え

1.「公教育を変革する」への答え

この問いに対する答えは2つの視点から述べます。

■公教育視点
社会人になって自主的に公教育に関する意見交換会的なものに何回か出てみました。わかったことと新しい問いは以下です。

【わかったこと】
・意外と教育従事者は頑張っている
・公サイドから大がかりな変革はやはり難しいこと

【新しい問い】
・公的な学校より民間の学校、民間の中でも通信や専門学校へのアプローチが面白いかもしれない
・民間かつIT、特にSaaSプロダクトを使った教育へのアプローチが面白いかもしれない

通信の学校に注目するようになったのは、N高がきっかけです。よくよく考えれば、リアルの学校に通わない方が可能性を広げられる学生がたくさんいるのではないかという仮説です。専門学校に注目するようになったのは、神山まるごと高専というプロジェクトがきっかけです。私の持論ですが、中途採用・リカレント教育が普及すれば、人生は何度でもやり直しがきくようになりと思います。社会がそれを許容できるようになれば、学生はどんなに小さくてもいま興味のある分野にチャレンジするハードルが下がり、普通科の学校に通うより、専門の学校に通う方がいいと思うようになるのではないかと考えています。最終的にはヒロアカに登場する雄英高校のような高校が増えたら面白そうですよね。

SaaSの教育プロダクトに注目するようになったのは、atama+というプロダクトを知ったのがきっかけです。教育の個別化を進めるうえで、こうしたプロダクトの重要性は高いうえに、民間発信かつサブスクということもあって、学生に広くアプローチできます。

■電子契約視点

【わかったこと】
・日本企業のデジタル化、DXは本当に大変。教育が同レベルの難易度だと考えると絶望

【新しい問い】
・自分はプロダクトを通して、顧客に価値提供をするより、直接価値提供したい人間かもしれない

日本企業のデジタル化、DXに関してはLayerXさんの記事が大変わかり身が深いです。

まだ入社して半年、今の部署には2か月ほどなので、自分に合っているかどうかの判断をするには早すぎます。まずは今関わっているプロジェクトが終わるであろう年明けまではあまり考えたくない問いではあります。

2.「高いレベルで顧客の課題に向き合い、解決する」への答え

現在、電子契約に関わっていますが、とんでもなくレベルは高いです。顧客の課題に向き合えているかで言うと、若干プロダクトアウト的な姿勢になってしまっている気はします。解決できているかで言うと、解決の定義が難しく、何とも言い難いです。逆に低いレベルが何なのかわからない上に、この自体問いの抽象度が高すぎるので、意味の薄い問いだったというほかありません。捨てます。


Ⅳ.まとめ

書いてみて思ったのは、「全然答え出てないじゃん」ということです。はやり定期的な振り返りは大事そうです。今回は一旦ここまでとします。

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