見出し画像

NappyTownをスマホアプリで出す理由-NoCodeとアプリの民主化と個人のエンパワメント

こんにちは、アプリの民主化にフルベットとしている榎本です。来週にはプレスリリースと同時にβ版のアプリを公開できる見込みです。技術、ビジネス両面で解像度が上がってきましたが、それと同時に表面的にテックから離れているので、我々がどこに向かってるのかを説明するnoteを書いてみます。

Not No Code 、アプリを民主化する

2019年後半からNoCodeが世の中で流行っていますが、NoCodeは元々エンタープライズ領域をターゲットにしてきました。

シリーズBで$51M調達した、unqorkは金融や保険領域そして行政といったエンタープライズを得意とし、ニューヨーク市のコロナウィルス関連のシステムをわずか72時間で開発しました。また、最近勘定系システムの切り替えに成功したみずほ銀行もノーコードを使って、フローチャートをもとにコードを自動生成する開発手法で開発されているそうです。

エンタープライズ領域は、設計、実装、テストというフローを辿ることが多く、実装、テストはまさに工場のライン生産のような単純作業で、いかにミスを少なくするかが重要です。実装・テストを自動化することで大幅コストダウンとシステムの安定性の向上につながります。

一方で、Nappyでは、今まで一部の人たちだけがビジネスに活用することができていた、スマホアプリを全ての人に解放することをミッションにしています。今やソフトウェアエンジニアの給料は空前のバブルで月に150万円を超え、新規にゼロからアプリ開発する場合は1000万円以上必要です。

しかし、ソフトウェアエンジニアは非常にずる賢い動物です。同じ作業をすることを嫌い、コードの自動生成したり。クラウド上のプログラムが自動でビルドやテストを行ってくれるCI(継続的インテグレーション)を使ったり、ライブラリを使ったプログラムの共通化、さらにはプログラムの一部をサービスとして提供し利用する「BaaS」のようにどんどんプログラム開発はどんどん簡単になっています。

私たちはこの便利になったアプリ開発の仕組みを使い、アプリを広く全人類に届けることをミッションにしています。

アプリの民主化にはどうやって実現するのかというテックと何を解決するのかというビジネスの両輪が必要です。Nappyの考えをまとめていきます。

Tech:  アプリ内アプリ vs CI

アプリを広く民衆に届けるためには、個別のアプリの開発やコンサルティングにエンジニアの稼働を消費せず仕組み化する部分に注力する必要があります。アプリを届ける工程は下記のような工程を辿ります

設計・開発の部分は複数のクライアントのアプリを共通化し、エンジニアリングコストをシェアすることで、1アプリ当たりの費用を下げることが可能です。共通化はエンジニアの得意技ですので、難易度のグラデーションはあれど比較的簡単に実行できます。

次にビルドからStore公開までの部分は、自社アプリ開発に関して言えば、自動化は比較的容易です。最近ではクラウド上でビルド、Storeへのアップロードを行うCI(Continuous Integration)サービスも多数存在し、それらのサービスを設定すれば、2回目以降は簡単に行えます。

NappyではZ世代のインターン生が多数在籍していますが、彼らへのリサーチの結果、Z世代のパソコン離れが進んでおり、パソコンを前提にしたアプリの民主化ではなく、スマホを使ってアプリを作れる仕組みを考える必要がありました。

CI作戦では開発アカウントの取得、運用をNappyで行う必要があるため、コスト面でグラデーションの下部を取りに行くのが難しく、Nappyではアプリ内アプリを採用しています。

アプリ内アプリはクパチーノを納得させるのに大変な労力が必要なため、法務、テックに強くない会社ではお勧めしません。NappyTownも練りに練った実装をしていますが、表現の部分でNGを受けて修正しています。

Business: 個人のエンパワメント ×  マーケティング

アプリの民主化のビジネス面はかなり難しく、私も多数のアプリを開発してきましたが、共通点を探すのはかなり難航しました。そもそもアプリがアナログなものをDX(デジタルトランスメーション)する存在であること、これからは、インスタグラマーやYoutuberに象徴されるように、企業から個人の時代にシフトすることを見据えて、個人がオンライン、オフラインで商売することをDXすることをターゲットにしています。

リアルな店舗では常連さんを大事にしてきました。繁盛店のコツは、一見さんを育てて常連さんを作るだと言われています。

オンラインの世界でもチャーンレートという言葉や、「LTV>CAC」という数式で継続利用を重要視しています。

同じ継続利用でも、オンライン、オフラインの決定的な違いは、リアルな世界では、○○さんがまた来たという概念を、インターネットは数値で扱う点です。これまでのインターネットビジネスは、少人数で数百万人をターゲットにしたビジネスを行う都合上、お客様を統計的なデータとして扱ってきました。

これから先個人の時代になる上で、数十人、数百人のお客様をターゲットにした際には、統計的な手法ではなく、店舗側、お客様側双方の「顔の見える」マーケティングが重要になります。

インターネットサービスを作る秘訣は、機械が応対してるが、人間味を出すことと言われ、足跡や口コミ、ゲーム内の掲示板などが実装されてきましたが、これからはより一層その傾向が強まると予想されます。

NappyTownでは今まで誰かわからなかったのっぺりした怖い人が、実はやさしいマイケルさんだったのように、お客様の見える化と、お客様と店舗のコミュニケーション機能を強化していきます。またお客様ごとの個別のカタログなどバーチャルだからこそできる機能も強化していきます。

すでにチャットでのお話をして値段を決めて販売できる、オンライン接客機能が搭載されています

ギグワークでアウトソーシング

シェフの人が毎日のコンテンツを更新したり、オンライン上での接客、そしてECの発送を行うのは大変だと思います。そういうときは、是非「NappyWorks」を使ってアルバイトに作業を相談してください。スマホのスペシャリストのZ世代の子に気軽に相談ができます。

今後の戦略

今後はマザーアプリのOEM提供を行っていきます。NappyTownを使うと、FukuokaGuideや食い倒れ通信のような地域性を使った切り口や、古民家ガイドのような専門性を持った切り口など様々な切り口があります。是非コンテンツをお持ちの会社様はアライアンスさせてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?