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かんじいさん

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かんじいさんの音楽と本
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#翻訳小説

ZAZ こんな曇り空の午後には...

この映像で彼女を知った。 アルバムを何枚も聴いた。 こころ、躍った。

かんじい
2年前
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ハイボール二杯分の短編をひとつ。それも酒場のお楽しみ。

本屋を徘徊する日は、本棚から一、二冊持参する本をピックアップして出かける。 そして、これ…

かんじい
1年前
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お目当ての本は品切れ、いつのまにか外は雨。地下にもぐろうか、駅にもぐりこむか..…

すべてはいたましさから生まれ出るが冷え切った灰ではない。 呉明益著『雨の島』の後記に出て…

かんじい
1年前
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本の“大量虐殺”工場で働くギレンは、『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』

★『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』 ジャン=ポール・ディディエローラン:著  夏…

かんじい
2年前
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遂に読み終わってしまった。

図書館で借りてきたフィリップ・クローデルの『リンさんの小さな子』 祖国を、家族を、そして…

かんじい
2年前
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“24時間書店”は避けて通れない。

初めての著者。 解説を担当されたゲームデザイナー・米光一成さんによると、本書は『Mr.penu…

かんじい
3年前
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「霧笛」を入れた箱には鍵を掛けていない。

”決して帰らぬ者の帰りをいつも待っているということ。愛されている以上にいつも何かを愛するといういうこと。” ぼくはなぜブラッドベリの物語に惹かれるのだろうか?と考えた。 『たんぽぽのお酒』、『とうに夜半を過ぎて』、『さよなら僕の夏』は、本棚の前列にいつでもスタンバイしている。 『火星年代記』、『何かが道をやってくる』、『華氏451度』は第二列。 変な言い方だけど、ぼくの好きなブラッドベリの物語はSFっぽくない。 大前提のSF要素をすっ飛ばして物語に没入できる作品が好き!と