“死ぬ”ことを前提にしない社会でひとは泣くのだろうか?とぼくは考えてしまった。
森博嗣さんの『人間のように泣いたのか?』は哲学書兼恋愛小説だった。
本作はWシリーズの10作目、完結刊だ。
人気作家・森博嗣さんの人気シリーズの、それも完結刊であることなどまったく知らずに、このタイトルに魅かれて買ってしまった。
森博嗣さんのお名前とSFの世界の作家さんであることは知っていたが、知っているのはそれだけ。本作が森作品お初なのです。
ぼくはそのくらいSFの世界を知らないで本を読んできた。
でも、出会えるものなんですね。
「今のお前が読むにはちょうどいい本だぞ」と