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かんじいさん

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かんじいさんの音楽と本
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#読書

ZAZ こんな曇り空の午後には...

この映像で彼女を知った。 アルバムを何枚も聴いた。 こころ、躍った。

かんじい
2年前
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謹呈「弥勒シリーズ」最新刊『花下に舞う』(あさのあつこ著/2021年3月31日・…

ぞくり、とさせるのは信次郎なのか?著者なのか?それとも、われらひとなのか? いっきに読み…

かんじい
3年前
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三か月に一回の定期健診。いつもの場所で時間調整。

聖路加病院本館で採決後、タワーのハンバーガー屋さんで読み返す。 森博嗣さんのWWシリーズ『…

かんじい
3年前
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1982年の高橋源一郎著『さようなら、ギャングたち』を2021年の5月に読む。

1981年、吉本隆明は「現在までのところポップ文学の最高作品だと思う」と言った。 第四回…

かんじい
3年前
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衣替えをしていたら、衣装ケースの奥深くからこいつが出て来た。

“なぜに衣装ケースに文庫が?新しそうな雑誌まで!”、と家人。          うーん、…

かんじい
3年前
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詩と哲学は共鳴する。そして詩に描かれた猫は哲学する。

『失われた猫』 (2011年12月20日/光文社刊) 作:森 博嗣 画:佐久間真人 Wシリーズ最終…

かんじい
3年前
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今さらですが、文庫本巻末の「解説」。あれはどう考えれば良いのでしょうか?

”「解説」ってのはね・・・・” みなさんのご意見をお聞かください。 これは、あさのあつこさんの『弥勒の月』です。 見事な時代小説です。一読、ずずずっと引き込まれてしまった。 この文庫巻末の「解説」を、惜しくも逝ってしまわれた読書狂(失礼!)児玉清さんが書かれています。 ぼくは読了したその勢いで児玉清さんの「解説」に行き当たった。 児玉さんは解説に、あさのあつこさん初の時代小説にも関わらず、虜になってしまったこと、あさのさんが、何故この物語を、この時代小説を書かねばな

“死ぬ”ことを前提にしない社会でひとは泣くのだろうか?とぼくは考えてしまった。

森博嗣さんの『人間のように泣いたのか?』は哲学書兼恋愛小説だった。 本作はWシリーズの1…

かんじい
3年前
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『10月はたそがれの国』とは、見事としか云いようがない。

『THE OCTOBER COUNTRY』を『10月はたそがれの国』とする。訳者も編集者も解ってらっしゃる。 …

かんじい
3年前
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二月九日発売。本来の「解説」ではありませんが書かせて頂きました。

巻末に掲載される「解説」の役割が判らず皆さんに教えていただきました。おかげで、「解説」で…

かんじい
3年前
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グラフィックノベルで論理哲学を学ぶ、魂胆。

『ロジ・コミックス~ラッセルをめぐる論理哲学入門』哲学者で数学者、論理学者でもあるバート…

かんじい
3年前
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「霧笛」を入れた箱には鍵を掛けていない。

”決して帰らぬ者の帰りをいつも待っているということ。愛されている以上にいつも何かを愛する…

かんじい
3年前
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『雲を紡ぐ』を読んでいると“Starry Starry Night”が聴こえてきた。

ゴッホの「星月夜」は、英語ではThe Starry Night。 ドン・マクリーンがゴッホの「星月夜」に…

かんじい
3年前
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あの“アンジェリーナ”なんだ。

小川洋子と佐野元春と10の短編。 28年前、小川洋子さんは、佐野元春さんの楽曲から10曲を選んで短編集を作り上げた。それがこの『アンジェリーナ』。 こういうのもいいよね。しかも小川洋子さんと佐野元春さん。 目次がそのまま楽曲のタイトルになっている。             そして、それぞれの副題を読むと、                  ああ、これは小川さんの作品だと納得する。 ☆「アンジェリーナ」~君が忘れた靴~ ☆「バルセロナの夜」~光が導く物語~ ☆「彼女はデリケ