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「異動」という選択

 前回、noteの再開を公言した。この記事を書けていることで、まずは一歩前進。良かった、あれっきりにならなくて。

 私は今、ソワソワMAXである。こういうソワソワすることは初めてではないけれど、なかなかの具合である。不安と呼べばいいのか、期待と呼べばいいのか、まあとにかく、落ち着きがない。今日は、「教員として」とかそういうことではなく、とにかく自分の気持ちを整理するために文章を書く。ほほう、noteってこういう使い方もできるのね。なるほど。

 ソワソワするのは、そう、私はあと2週間で異動するから。直接的な原因は、もちろんこれ。通常の異動としては、早いタイミングの異動である(多分、2年くらい早い)。思い返せば、異動の話が最初に出たのは、8月下旬。前任校の仲の良い先輩から、「知り合いで良い先生がいるかと聞かれているから、あなたの名前を出してもいい?今年でちょうど卒業生を出すと言ってたし、タイミング的に大丈夫?」という打診があった。そのとき、私は担任をしていたクラスでとても大きなことが起こっていて、正直、教員をやっていくのはきついかもしれないなとさえ感じていた、一番のピークだった。精神的にきていた。私の名前を出してもらったところで、異動できるかはわからないけれど、とにかく環境を変えたい一心だった私は、この誘いにうなづいた。そのせいなのか本当のところはわからないけれど、かなり順調に、早い段階で異動の話が進んでいた。異動は自分の希望だけでどうにかなるわけではないけれど、選択肢が与えられたときに、それを選んだのは自分である。この8月頃の精神的な闇を抜けると、私はとにかく時間がない時期へ。片っ端から全力で、最大速度で仕事をこなしても、次から次へとやることが湧いて出てくる。深呼吸をする余裕、自席に座る余裕がなかった。合間合間に事件も起こる。正直、ありとあらゆることをやり尽くした感覚だった。もはや、ハイになっていて「なんでもこいや!もう、私の責任のもと、やり切るしかない!」みたいな感じだったと思う。今思えば、これはこれで、精神的にきていたのだろう。なので、「ここでできることはやりきったな、私にできることはもうないし、変わらない。学べることは学んだ。自分の身も、心も、このままいたら限界だ。」そんな気持ちだった。ので、異動を選んだ自分に全く疑いを持たなかった。

 そして2月から、突然ゆとりができた。精神的な時間のゆとりが極端にできたものだから、夏頃からずっと張り詰めていたものが一気に緩んだ。やっと、冷静に自己分析したり、振り返ったり、周りを見たり、次のことを考えたりできたのである。どれだけ周りに支えられていたか、周りから自分はどう見えていたのか、もっと後輩に教えられることがあったんじゃないか、もっと人に頼ることができたんじゃないか。頑張った自分も事実、それを支えてくれた人がいるから今の私がいるのも事実。でも、同時に、見たくなかった自分の弱かったところも、たくさん見えた。そして、素敵な瞬間がたくさんあったことにも、やっと気づけた。いくら考えても、そのときは必死だったし、苦しんだからこそ、今の景色があるから、結果変わらない。けれど、もう少し今の場所にいて、若い人に、学校のために仕事をするという選択肢もありだったのかな•••と思う瞬間がある。特に、今の私は、雑談したりしながら仕事ができる余裕があるし、学校のことも地域のこともわかってきているから、「その役割、私、役に立てるのにな」と自分勝手に考えたりする。そして、もっと一緒に働きたかったな、もっと過ごしたかったな、踏み込みたかったなと思う人がいるので、時間が欲しかったな〜とか、4月からの学校の話には自分の存在がないので、寂しいな〜とか、これまた自分勝手に考えるのだ。だから、余計に、「選択を早まったかな〜」なんて、思うのだ。そうかそうか、ソワソワの一番の原因はこれか。ふむふむ。

 とはいえ、次の場所に縁があったのだ。きてほしいと思ってくれた人がいて、いくべきだと判断してくれた人もいたのだ。そして、その縁を掴んだのは自分なのだ。「やり切った」と感じた自分、「無力だ」と悟った自分、新しい刺激を受けたい、新しい人と出会いたい、もっと知りたいと感じた自分がいたのだ。同じ場所にい続けることを選ばなかった自分がいるのだ。私はきっと、なんだかんだ「役に立ちたい」という気持ちが強い。「働く」ということの意味として、「自分の力を人に(特に生徒に)尽くしたい」「自分もいつも成長を止めたくない」「一人では得られないものを得たい」そういうものを感じている。人にも経験にも、かなり苦戦するくせに、けっこう好きなのだ。だから、ここにいるからどうだこうだとか、次の場所でどうだこうだとか、考えすぎなのかもしれない。縁があった場所で、どれだけ力を尽くせるか、役割を見つけられるかなんだろうな。「この人と一緒に働きたい」そう思ってもらいたいと思って仕事をしているけど、そういう人にまた新しい場所でなっていけば良いし、出会えば良いのだ。今まで経験してきたことや、出会った人との絆は無くならない。むしろ、私の糧となるはずだし、いろいろな場所に自分を知ってくれてる人がいて、私も離れた場所にも応援したい人がいるというのは、きっと素敵なことなんだろう。おお、note書いていて、気持ちが落ち着いてきたかも!?

 ということで、31歳の自分が異動を選んだことを後悔しないために、今できること。残りの時間、今の学校でできることをちゃんとやり切る。次にこの学校に来る人が少しでも困らないように(難しいけど)、この学校に残って頑張っていく人たちが働きやすいように(難しいけど)、引き継ぎをきちんとやる。ここで出会った子供たちのこれからを祈る、託す。人との時間を大切にする(そのために片付けと掃除は死ぬ気でやる)。新しい場所では、今の学校を引きずらず、ちゃんと次の学校の一員に、早くなる。知ろうとする努力、知ってもらう努力をする。でも、今の場所で出会った人との縁は絶対に大事にする。
少しはソワソワ、明日から減るかな、無理かな笑
でも、最後までここでの暮らしと、ここで繋がった縁を大事にしてききたい。

長くなってしまった。今日も管理職に、書きたいことが多すぎるねと言われたのに。ま、今日は自分の心の整理だし、よしとしよう!!
明日もいい1日になりますように。

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