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ラジオと育児

高校生の頃よくFMラジオを聞いていた。
部屋にテレビがなかったので、ラジオが楽しみの一つだった。大学生、社会人となるにつれ、バイトや仕事、遊びや勉強で忙しくなり、家にいる時間も減って自然と聞かなくなってしまった。お酒を嗜むようになり、好きな音楽が少しずつ変わっていったことも大きいと思う。

さて、うちの夫は子が4ヶ月になる手前くらいまで育休を取得してくれていたのだが、ツーオペでも毎日ヒィヒィ言いながらの育児だった。寝不足、慣れない育児、外部との接点のなさが次第に心も疲弊させていった。
なんとか気持ちを保とうと、子の負担にならない範囲で出かけてみたり、ネトフリやアマプラを見たり、お酒を解禁してみたり、と色々試してみた。そんな中、夫がラジオを聞き始めたのだ。夫にとってはラジオが育児と一番相性がよかったようで、ドはまりした。復職した後も通勤で聞き漁っているほどである。

夫がラジオにはまっていたので、家や車で流れていれば私も聞くことになるのだが、この頃はまだ産後の体のしんどさとホルモンバランスの影響もあるのか、子のことばかりが頭を占めていて、耳で聞くだけのラジオは私にはあまり染み込んでこなかった。ところどころ聞いている程度だった。

オードリーのオールナイトニッポンに一番はまっていた夫は、「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」に漏れなく申し込んでいた。
これが私がラジオを聞きだすきっかけになった。夫は私の分も申し込んでくれていたのだ。もし当たったらさすがに予習もなしに行くわけにはいかない、と思い聞き出したのだった。娘が6ヶ月くらいの頃だった。

そこから子と家で遊んでいる時間や車の中でオードリーのオールナイトニッポンを過去の分も含め、なるべくたくさん聞くようにした。聞いていくうちに面白くなり、私もはまっていった。娘も成長していき、側にいれば一人で機嫌よく遊んでくれる時間が増えていったので、まさにラジオは0歳後半の育児しながらの娯楽?息抜き?に適していた。

ちなみに東京ドームはあまりの人気に最後の抽選まで全て外れたのだが、全国の映画館で行われるライブビューイングのチケットは取れたので、子をじぃじばぁばに預け、観に行った。にわかすぎるリトルトゥースの私でも最高に面白かった。
(人見知り真っ盛りだった時期なうえに夜の時間帯に預けるのは初めてで、子とじぃじばぁばはなかなかに大変だったようで申し訳なかった。でも、ありがとう!)

ラジオの良さに久しぶりに気づき、今ではオードリーだけでなく、星野源・三四郎・佐久間宣行のオールナイトニッポンは毎週聞き、たまにあのちゃん・ナインティナインも聞いている。(※私はお笑い好きというわけではない)

最近はポッドキャストでもラジオをかじるようになった。全然知らない人のものもたくさんあって、掘っていくのは面白い。育児をしていると大人とのかかわりが薄くなりがちだし、なかなか本はゆっくり読めないので、人の話が聞けるのは良いインプットになっているような気がする。

ここまで育児とラジオの相性の良さを書いてきたが、注意しなければならない点もある。いわゆる教育上よくない発言等が出ることも多い、というところだ。子が話し始めるようになれば、ラジオから学んでよからぬ言葉を覚えてしまう可能性も高い。そこだけ気をつけねばならない。(それを危惧して「大久保佳代子とらぶぶらLOVE」は娘の前で聞くのを辞めた。笑)

娯楽にもなるし、1人で行き詰まってしんどい時も誰かの声が聞こえるっていうのはすごく安心する。

育児中のみなさん、ぜひお試しあれ!
育児関係ないみなさんも、ぜひお試しあれ!

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