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【国家資格】ドローン限定変更について

ドローンは一等と二等の資格というのが一般的ですが、限定変更について聞いた事あるって方は多いのではないでしょうか?本日はドローンの限定変更について、どんな仕事に役に立つかを含めお伝えしていきます。


限定変更とは

ドローンの操縦は25kg未満の機体で基本的には日の出から日の入りの昼間、そして目視出来る範囲内での飛行はカテゴリーⅠと呼ばれ、一等や二等の国家資格を保有していないかつ、国土交通省への許可申請も不要で誰でも飛ばせます。

国土交通省が定める飛行カテゴリーは上記のⅠとⅡA、ⅡB、Ⅲと飛行リスクに分けられ定義されています。さらに飛行承認申請が必要な特定の飛行方法として6つあります。その中の2つが夜間での飛行と目視外での飛行です。そして25kg以上のドローン機体は操縦が難しく、カテゴリーⅡAに分類されております。

限定変更とは通常のドローン飛行とは少し異なる操縦、飛行方法を認可するためのカテゴリーになります。以下でどういったドローンの操縦技術が必要なのかを交え、ご説明していきます。

限定変更①:夜間飛行

基本的にはドローンを夜間飛行させる事は航空法上禁止されています。ドローンの夜間飛行におけるリスクを含む操縦技術と知識を持った方が取れるオプションです。

実際にドローンの夜間飛行は周りの障害物が目視しづらく、ドローンの向きやセンサーが昼間と比べ正常に働かない事もあり、高度な操縦技術が求められます。国土交通省の許可なく、ドローンを夜間飛行させた場合は航空法第157条の6第4号により、50万円以下の罰金が課せられます。

夜間飛行は何に役に立つ?

様々なケースが挙げられますが、夜間ではないと人の立ち入りが制限出来ないような点検をドローンで行うような時や夜に行うイベントの空撮を行う時に必要になってきます。特に映像制作などされる方は光の加減など、日の入り後でしか撮影出来ないようなケースもありますので取得して損はないでしょう。

限定変更②:目視外飛行

ドローンは目視できる範囲内で飛ばすのが基本ですが、ドローンから映し出される映像のみで飛行させる技術を必要とするのが目視外の限定解除です。画面を注視した飛行になりますので、チープな表現ですが一人称視点のビデオゲーム感覚で飛行させるというのが合っています。

FPVドローンなどはまさにこの視点で飛ばします。知っている場所、環境であればドローンの横にある障害物が分かりますが、初めての環境ですと非常に神経を使うドローン飛行で初めて目視外のドローン講習を受ける方はたった15分の飛行でも疲れるようなドローン飛行です。

目視外飛行は何に役に立つ?

ドローンの目視外飛行は点検業務の際に視界を外れてドローンを飛行させてしまう場合があります。また橋梁点検など橋の裏側は目視内で飛行させる事が物理的に不可能です。100mの高度のドローンを目視するのが困難な様に目視外のドローン飛行技術があれば幅広くビジネスで活用出来ます。

FPVドローンで花火の中を撮影したり、動物の生態を撮影するのに大自然を飛行させるのにもドローンの目視外飛行の操縦技術は役に立ちます。

限定変更③:機体重量25kg以上

日本におけるドローン(無人航空機)の定義は100g以上のものが対象です。その中で25kg以上のドローン機体というのは大きいものになります。学生時代にならった慣性の法則がありますが、機体の重量がある分、飛行における加速・減速に時間がかかったり、揚力の扱い(理解)もあります。

原付まではいきませんが、非常に扱いが難しいドローンです。バッテリーだけでも4kgあったりと、飛行の際は小さいヘリコプターの様な羽音がします。

重量25kg以上は何に役に立つ?

2024年問題と世間で騒がれている"物流"が1番ではないでしょうか?日本国内における離島や山間部などの人口が少ない地域ではフェリー、トラックを走らせるよりもドローンの方がコストパフォーマンスが良いのではないと言われています。

また害獣対策としての定期巡回でも25kg以上の機体の大きさは非常にメリットが大きいと言えるでしょう。

限定変更を取得する重要性、メリット

夜間飛行、目視外飛行、機体重量25kg以上の飛行はすべてカテゴリーⅡAになり、国土交通省から許可・承認申請が必要な飛行方法です。
限定変更の資格を保有しても許可・承認申請が必要であれば取得する必要がないんじゃないかという意見もございます。

現在は10開庁日までの飛行申請が原則ですが、今後こちらの許可・承認までのプロセスが短縮されるような案や一部飛行申請を不要とする動きがあります。その例としてはレベル3.5飛行が挙げられます。

現在はドローン国家資格保有者がまだ少なくドローンの飛行も少ない状態ですが、今後徐々に国家資格が世間一般に浸透するのと比例して国家資格保有者が優遇される措置が検討されているのも事実です。

仕事でドローン飛行させたいのに申請していなくて、ドローン飛ばせずドローンの国家資格+限定変更も持っているドローンパイロットに仕事が回る可能性もあります。機会損失ですので、今は必要なくても近い将来の事を考え今のうちに取得するのはいかがでしょうか?

まとめ

NAPAドローンアカデミーでは夜間飛行、目視外飛行の限定変更講習に対応しております。25kg以上の機体の講習は2024年の秋頃を目処に関係各所と準備を進めております。

NAPAドローンアカデミーでは空のプロがインストラクターを務めております。ドローン、航空法に限らず電波法等の飛行の際に求められる知識や経験が豊富かつ実践的なエアラインパイロット経験者です。"空"のプロの基でドローンを学んでみてはいかがでしょうか?

問い合わせについて

当スクールではドローン一等、二等無人航空機操縦士の国家資格取得コースや昼間、目視内限定変更の講習+修了審査に対応しておりますので、HP、LINEインスタからお問合せください。note限定の割引もありますので、必ずnoteを見てとご連絡ください。

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