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【有料級】二等実地試験の流れ&注意点

本日から仕事始めの方がいらっしゃるのではないでしょうか?二等学科試験の対策は定期的に今後もアップしていきますが、実地試験の流れを教えて欲しいとの声もあったのでお伝えしていきます。海事協会の実技1発合格を狙う方はぜひポイントをおさえて試験に臨んでください。

また併せて二等の修了審査員兼講師から見た各項目の注意点や受験者の中で多いミスなどもお伝え致します。


二等実地試験の流れ

実地試験は減点方式で試験が行われ、持ち点が100点の状態からスタートし、70点を下回ると不合格で試験が中止になります。また実地試験時に一定の飛行エリアから逸脱すると1発不合格になる可能性があります。以下の順に試験が行われます。

  1. 机上試験

  2. 口述試験①

  3. 実地試験

  4. 口述試験②

  5. 口述試験③

それではそれぞれの試験について解説いていきます。

机上試験

飛行計画の作成に関する問題です。問題が4つあり、解答時間は5分と短いです。1問不正解でマイナス5点で、4問不正解になってしまうと合計でマイナス20点になってしまいます。1問不正解くらいで抑えておきたい所です。こちらは落ち着いて取り組めば3問は正解出来ます。

また試験問題の文字がかなり小さく年配の方ですと老眼鏡を持参すると落ち着いて問題が解けます。スクール側でも虫眼鏡などご用意はありますが使い慣れている方が平常心で試験にのぞめます。

口述試験①

こちらはドローン飛行させる際の気象状況や航空法に違反した状態ではないか、機体の点検を正しく行えるかの確認になります。日常点検記録用紙が配布され、その通りに行いますので焦らず行いましょう。用紙に正しく記載できるかどうかもチェックされますが、難易度は高くありません。

実技試験

試験の中でも本番と言えるような項目です。ドローンの操縦技術を確認する試験で、スクエア飛行、8の字飛行、異常事態の発生時の飛行の3つの飛行テストがあります。こちらは減点区画、不合格区画と飛行させてはいけない場所があります。

1発不合格もありえる実地試験ですが、二等の実地試験はそこまで難しくありません。注意点や多いミスなどは後述させて頂きます。

口述試験②

実地試験が終わり、飛行後のドローンに異常はないか正しく確認が行えるか問われる試験です。口述試験①で使用した日常点検記録を用いて行うため、こちらもハードルは高くありませんし、用紙に記録する内容も試験管の指示で90%埋められます。

口述試験③

最後の項目です。こちらドローン飛行時の事故、重大インシデントの報告及びその対応を説明できるかの試験です。試験管の方から質問がありますので、そちらの口頭で解答していく形式です。問題は2つあります。今後ドローンを飛行させる際に必要な内容になりますので丸暗記しましょう。

実地試験時の注意点、ミス

ここでは注意点や多いミスについて各試験項目ごとにお知らせします。

机上試験の注意点、ミス

基本的にはあまりありませんが、時間がないせいで焦ってケアレスミスをしてしまい1問落とす方がいます。"落ち着いて解く"というのが1番です。

口述試験の注意点、ミス

口述試験は、①が飛行前点検、②が飛行後点検、③が事故、重大インシデントの時の対応と3つあります。

①の飛行前点検では基本的には用紙に書いてある通りで、注意することはありません。しっかり声に出し、1つも点検項目が抜けないようにすれば大丈夫です。ドローンと送信機の電源を入れる順番や試験官の指示を待つ所のポイントを抑えていれば問題ありません。

②の飛行後点検は①で確認したことを飛行後にも点検致します。用紙に記載していない点検事項があります。各機器の異常な発熱や機体にゴミが付着していないかの2点を忘れることがありますので、注意しましょう。

③の事故、重大インシデントの時の報告及びその対応ですが、こちらは丸暗記しましょう。それしかありません。2問ありますが、まったく答えられなくても解答のうち1つ抜けてもマイナス5点です。試験の最後の項目ですので、持ち点が80点超えていれば合格は間違いなしです。

実技試験の注意点、ミス

実技試験はドローンの操縦技術を確認します。実技試験共通の注意点としては〇〇地点到達しましたなど動作を1つずつ声に出すことです。それでは各飛行の注意点や多いミスについて解説致します。

スクエア飛行の注意点、ミス

国土交通省、二等無⼈航空機操縦士実地試験実施細則より

スクエア飛行はGNSS、ビジョンセンサー等をONの状態で行います。そのためドローンの操縦もそこまで難しくありませんが、高さ3.5mで飛行を行います。当校へ通われた方は事前に練習が可能ですが、屋内の狭いコートで練習しておりますと上記の図のC地点とD地点の距離感覚が難しいです。

また海事協会での1発合格を狙う方もここの距離感覚が難しいです。正確に測った事はありませんが、操縦者の位置からC地点とD地点は約10m強離れております。ここの距離感を練習するのを注意すると良いでしょう。

8の字飛行の注意点、ミス

国土交通省、二等無⼈航空機操縦士実地試験実施細則より

8の字飛行もスクエア飛行と同様にGNSS、ビジョンセンサー等をONの状態で行います。飛行の高さは1.5mですが、常に飛行し続けなければなりません。右の円から時計回りで入り、8の字を描いての飛行を2周します。

8の字飛行では奥の減点区画(図では上)に勢いと距離感のなさで入りやすい傾向にあります。遠心力が発生する飛行ですので、エルロンで円の内側に飛行を微調整する動きが大事です。エルロンに集中し過ぎすと、スロットルを入れないと飛行が止まり不円滑と判定されマイナス1点をつけられてしまいます。

またドローンの回転(ラダー)が速すぎたり遅すぎたりと安定せず、綺麗に円を描けない方が多いです。基本は前進のスロットルが7,ラダー、エルロンは残りの3で調整というようなイメージです。スロットル、ラダー、エルロンのうち2つは常に入力してドローンを操縦しましょう。

8の字飛行は今後動画で上空から飛行の様子と操縦者の手元を映す動画を公開する予定です。

異常事態の発生時の飛行での注意点、ミス

国土交通省、二等無⼈航空機操縦士実地試験実施細則より

上記の図では分かりづらいですが、異常事態の発生時の飛行はスクエア飛行と半分の広さで奥行きが半分になります。試験では離陸後に3.5m高さで5秒のホバリングが求められます。

GNSS、ビジョンセンサー等をOFFで飛行を行うので離陸時に風の影響や操作ミスで、着陸帯の奥の不合格エリアに侵入してしまうというのが過去にありました。1回で不合格になってしまうので、着陸帯の範囲で離陸、ホバリングが理想ですが、なるべく手前で飛行させればミスしても減点で済みます。

その後、試験管の指示通り飛行し着陸の合図がありますが、着陸時も奥の不合格区画へ行かないように気をつけましょう。手前を意識過ぎて、着陸帯のエリアに入り、着陸帯のエリアから1度出ても減点です。

まとめ

二等の実地試験の流れや注意点をお伝えしていきました。海事協会で実地試験を受験する方は、二等無⼈航空機操縦士実地試験実施細則を読んでおく事を推奨します。

ドローンスクールをこれから通うと迷われている方は実際の修了審査(実地試験)の練習や自主練が可能かどうか、ドローンスクールへ確認してから入校を決めましょう。

また当校の修了審査の屋外コートをレンタルする事を考えておりますが、興味ある方は以下からお問合せください。実際の二等修了審査員のアドバイスや試験でも使用するファントム4の機体を貸し出すプランも考えております。

問い合わせについて

当スクールではドローン一等、二等無人航空機操縦士の国家資格取得コースや昼間、目視内限定変更の講習+修了審査に対応しておりますので、HP、LINEインスタからお問合せください。note限定の割引もありますので、必ずnoteを見てとご連絡ください。

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