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笠間で器を求める(青春18きっぷの旅)

2024年4月7日(日)、青春18きっぷを使って茨城県の笠間へ旅した。常陸牛を食べて、ふだん使いの器を買って、有名店のかき氷を食べる一人旅だ!

この旅のメインは、器を買うことだった。ごはん茶碗と小鉢的なものが購入できたらいいなと考えていた。

旅の移動はこちら

最寄り駅
 ↓ 約42km:約1時間
土浦駅
 ↓ 35km:30分
友部駅

総距離77km、1時間30分

(1)笠間稲荷神社へ行く

笠間を旅するのに、笠間駅では下車しなかった。一つ手間の友部駅を降りて、「かさま観光周遊バス」を利用した。
このバスは笠間市内の主要な観光施設を回ってくれる。1日6便、友部駅着特急のダイヤに合わせて運行している。1回の乗車で100円、1日フリー乗車券300円というとてもリーズナブルなバスだ。
私は、友部駅9:50発に乗って、笠間稲荷を目指した。

バス停「稲荷神社」は門前にあり、飲食店が並んでいた。お稲荷さんを出すお店がいくつかあったので、ここで軽くランチをするのもありだなと思った。ちなみに、今どきのこじゃれたお店はあまり見あたらず、昭和感が漂っていた。

門前の商店街

鳥居をくぐると短い参道になっており、こちらも懐かしい雰囲気の仲見世が並んでいた。

鳥居
仲見世:神様をお祀りするヤツ
こういうの何ていうの??

笠間稲荷神社の創建は、白雉(はくち)2年(651年)!1300年以上の歴史がある神社だ。ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。

本殿

元々は食物・農業の神として崇められていたが、商工業が発展するにつれて殖産興業の神としての信仰も広まった。近世には、農家だけでなく商家、町屋、武士、大名など、さまざまな人々が御分霊を祀り、屋敷神や家庭神、地域神として崇拝されるようになったのだそうだ。

本殿のお参りを済ませて、境内をフラフラと散策していたら、東門に到着した。文化13年(1816年)に再建された入母屋造りの建物だ。

この門の左右を覗くと毛綱があった!毛綱とは、毛髪を集めてつくった綱だ。説明によると昭和30年頃(たぶん;記憶があいまい)の女性崇敬者が奉納したものらしい。あのーーー、ワタシ、コワかった。そして生々しいと思ってしまった。神聖なものだと頭では理解しているのだが、すみません。

(2)常陸牛を食べる

境内の散策が終わったのは11時近くだった。門前でランチをするには少し早かったので、笠間駅周辺にある常陸牛を食べさせてくれるお店「焼肉笠間苑」へ向かった。笠間稲荷神社からは徒歩で30分程度だった。

私は、数量限定の常陸牛ステーキランチをオーダーした。ステーキは100g、これにご飯、スープ、ナムルがついて1500円。

常陸牛ステーキランチ

炭火焼きの香り豊かな肉でしっかりとした味だった。写真では伝わりにくいと思うが、ステーキの奥のレタスサラダが付け合わせ程度ではなく、ちゃんとサラダとして盛り付けられていたのがうれしかった。白ご飯が進み、残さず完食。

私は、旅先のランチでお酒をよく飲むだが、この日はぐっとこらえた。ランチ後の器巡りで、レンタルサイクルを借りるかどうかを悩んでいたからだ。飲んで運転してしまったら完全にアウトだ。


(3)器を買う

ランチ終了後、レンタルサイクルを使うかどうかとても迷ったが、結局歩くことにした。「やきもの通り」にある「笠間焼窯元共販センター」を目指して歩いている途中にやきもの販売所が点在していた。そこで偶然見つけて入ったのが、「笠間焼 かつら陶芸」だ。

入店するとすぐにお茶を出していただいて、大変驚いた。買うかどうかもわからない客にいきなりサービスするなんて。。

商品のほとんどがリーズナブルな値段な上に、私好みのデザインが多くアレコレ買いたくなってしまった。ここで、買う予定がなかった板皿(ひらべったい皿)に目を奪われ、勢いで買ってしまおうかと思った。値段も3000円台だし。何度も触って、そこに載せる料理を想像して、悩みに悩んだがこれは断念した。そもそも「器(うつわ)」が買いたかったから、板皿じゃないナと考え直したからだ。結局このお店では、ごはん茶碗だけ購入した。

次に目指したのは、歩いて2分の「桧佐陶工房」。

「笠間焼 かつら陶芸」よりか、店舗は大きかったと思う。動物をモチーフにした陶芸が多かったような気がする。大きい器もあった。こちらは見るだけのお店だなと思いながら店内を回っていたら、変わった一輪挿しがあった。以前は、毎日花を切らさないようにしていたのだが、観葉植物を購入してから、いつのまにか花を生けることが少なくなってしまった。この一輪挿しが1000円台だったので、気軽に使えそうな気がした。これきっかけでまた花を生けようと考え、購入した。

その後は下記の通り、やきもの通りからギャラリーロードへと歩いた。目に着いたお店は一通り覗いた。Googleマップには表示されない小さなお店もあって、そこで小鉢も購入できた。数分歩けば次の店、次の店・・・と出会いがあるので楽しくて仕方がなかった!

そして、結果的に購入した器たちはこちら。
 ・一輪挿し:1200円
 ・小鉢:880円
 ・ごはん茶碗:1760円
合計:4010円
ふだん使いとして納得の値段でとっても満足♪

左から一輪挿し、小鉢、ごはん茶碗


(4)かき氷を食べる

およそ2時間半、器巡りで歩きどおしでさすがに疲れた。へとへと。最後の力を振り絞って訪れたのは、かき氷で有名な「茨城おとなのかき氷 四季と六花」!
ここはLINEから予約をしないと入れないお店で、夏は争奪戦になるらしい。


私は苺のかき氷を注文して、待っている間店内を眺めた。

なかなかいい雰囲気なのだ。普通の家屋を改装したのだと思う。私が案内されたのは座卓+座布団のお席だった。テーブル+椅子の席もあった。テーブルにセッティングされたスプーンは「Made in TSUBAME」と刻印されており、細かいところにも気を使っている。

こちらのお店は、予約時に仮で注文ができるシステムになっていて、私は苺のかき氷をお願いしていた。当日の仕入れ状況によっては、注文通りのかき氷がいただけないと言われていたが、この日は大丈夫だった。

苺が2パック以上使われているらしい!

この苺は地元茨城県産を使用。最近の甘い苺というよりも、氷に合わせてなのか、酸味もしっかりあった。甘酸っぱい苺、クリーム、練乳・・・とどこを食べても新鮮。消費期限が5分と案内の紙に書かれていたので、夢中になって食べた。

こちらで2500円。大人の価格ではあるものの、店の雰囲気や使われている器、カトラリーに至るまで、すべて満足。さすが人気店だけある。

このかき氷を最後にこの旅は終了~
帰りはJR笠間駅から乗車した。JR水戸線で友部駅に出て常磐線に乗り換えた。常磐線はJRE POINTの600ポイントを使ってグリーン車に乗車した。
ちなみに往路で1,342円、復路で1,518円。往復で2,860円。青春18きっぷの1回あたりの値段は2410円なので、元は取れている。

この旅はかなり満足した。今回は欲張りに笠間稲荷神社まで足を延ばしたが、器巡りだけでも十分だった。また行きたい。今度は大きめの皿が欲しい!

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