さまざまな強迫症状

こんにちは、河村尚弥です。
東京は少し暖かくなり、梅も開花して、春らしくなってきました。

今日は私が20代半ばからさまざまな強迫症状に苦戦したお話です。
どうぞよろしくお願いします。

強迫症状はすべて感覚・イメージの世界で起こっている

道路を歩いていて何か欠けたものを見たり、ガラスの破片や瓶の破片のようなものを見た時に、ガラスがズボンのすそにくっついてきて、家の中にも破片が入ってくるような危険な感覚に陥り苦しんでいました。

見えはしないのですが、すべては、感覚の中で起こっている現象なのです。

そうです。強迫症状はすべて感覚・イメージの世界で起こっている、矛盾した現象なのです。
怖がることはありません。回復するための訓練の仕方や取り扱いのしかたがあります。そのことは、次回以降で書いていきます。

当時、病院での具体的なアドバイスは得られず

道路を歩いていて欠けている所を踏まないように、ジャンプして歩くようになりました。ある日は歩道から車道にジャンプしてしまい危ない思いをしました。

不潔恐怖から雨の日に貯まり水を避けるようになりました。少しのしぶきも苦手になりました。

この頃、懸命に病院に通っていましたが、特に具体的なアドバイスはありませんでした。
当時はまだ、強迫性障害に有効なお薬であるSSRIは日本にはありませんでした。

当時有効と言われていたアナフラニールというお薬も処方されていませんでした。

解決を求め、たくさんの病院にかかりました。
10数ヶ所目の病院で先生に診断名を聞きました。私は本を読み診断名を知ったので、「私の症状は、強迫神経症(当時はこう呼ばれていました)というのですか?」と聞いたら、「そうです」と答えがありました。

「先生はよく強迫神経症の患者さんはみられるのですか?」と伺いましたところ、「20年前に見たことがあります」とのお答えで、私はこれはだめだと思ってしまいました。

何かの薬が胃腸薬と一緒に処方されていましたが、帰り道を歩いているうちに薬が汚れた感覚に陥り、飲めませんでした。

当時、自宅には外科医が使う医療用のブラシと洗面器が常に置かれていて、中には消毒液が入っていました。

消毒液は常に濃くなっており、私は肘まで洗わないと気が済まなくなっていました。
ブラシでこすり続けて洗うのが止まらないので、両手と両手の前腕の皮膚がボロボロでした。
皮膚科に行くと、「皮膚科医から見て重症です。」と言われて、ギプスを巻くように両腕の肘まで包帯を巻かれました。でも、帰宅すると包帯を歯でくいちぎり、消毒液に手を入れました。

指の間からは出血していて、まるで火のつくような痛さでしたが、肘までブラシをかけて洗うことがやめられませんでした。

現在の私から見て

洗う、回避する、確認する。これらの行動をしているうちはあまりよくなれません。これを、強迫行為と呼びます。

強迫行為を積極的に手放していきましょう。

読んでくださりありがとうございました。


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