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動物病院のアンコシャスバイアス

動物病院にはさまざまなアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)がある。
決めつけによって悲しみが生じる事もある。

小ネタ

飼い主さんをお母さん、お父さんと呼びがち

実は兄弟妹と思っているかもしれないし、友達や相棒と思っているかもしれない。
ただのペットと思っている人もいるだろう。
我々が関係性を勝手に決めつけている。

男性職員は獣医さん

よく先生と間違えられる。
今は女性の獣医師も多いのだが、なんせ男性の動物看護師が少ないもんで。

動物病院スタッフは動物が大好き

ほとんどがそうだが、中には猫は好きだが犬は嫌いな人もいる。
それぞれ好みがある。
あと獣医さんは優しい人というのは人による。

真面目な話

当院はある程度設備が整っているがゆえ、1.5次診療であり、地域内で住み分けができているつもりだ。

当院に来るってことは治療を望んでいるのだろう。

これは完全なる勘違いで、その意図がない場合もある。
飛び込みで緊急症例(すぐに治療をしないと亡くなってしまうような状態)の患者が来た時に
その勝手な勘違いによって意見を聞かず積極的な治療を行い高額な治療費を請求してしまう。

そこまでは望んでいなかったのに…
回復したならまだしも、そこで命を落としてしまったら今までの思い出がネガティブに変わってしまう。
病院の評価、動物病院のそのものの印象がマイナスになってしまう。

治療に勝手に制限をかけてはいけない。

お金に余裕があるからといって治療に積極的なわけではない。
逆も然り、飼い主さんの見た目で決めつけてはいけない。

動物の状態に対してもだ。
緊急性が高く、回復の見込みが分からなくても治療をするかの意思決定は確認するべき。
もちろん動物の苦しみが持続するようであれば、最後の治療の提案もしなければいけない。
その塩梅はとても難しい。
それでも患者から聞いた条件の中で
治療の選択を最大限にするのが我々の仕事だ

飼い主の皆さまへ

誰しもが無意識の偏見を持っています。
それよって適正な治療が提案されないことがあるかもしれません。
治療に関して自分の意見や気持ちは必ずお伝えください。
信頼できる病院スタッフは必ず話を聞いて、飼い主さんの意見を尊重します。
また、病院には優秀な動物看護師たちがいるはずです。
不安なところなどぜひお伝えください。
お力になれると思います。

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