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温泉での気づき ~怖れとの対話~

先日、温泉に入る機会があった。
少しの時間だけ、湯船に誰もいない状況が訪れた。

よっしゃー!
静かで快適だ。

突然だが僕は泳げない。
泳げないが、少しだけ浮くことはできる。
せっかくのひとりの時間、この広い湯船で浮く練習をしよう!

ここぞとばかりに張り切ってチャレンジスタート。

まずは仰向けに浮いてみる。
少しずつ慣れてきた。
次に、うつぶせ。
僕は鼻の穴がでかいからか、鼻から水が入ってくるので、鼻を思いっきりつまんでみた。


しばらくやっていて、いくつかのことに気がついた。
力が入っているより、抜けている方が浮きやすいようだ。

どうして力が入るのだろう・・・

そうだ!!
僕は、怖いんだ!

これは衝撃的な気づきだった。
沈んでしまうかもしれない。溺れるかもしれない。
そう思うと怖いのだ。

そういえば僕は飛行機も苦手だ。
こんな重たい鉄の塊がなぜ空を飛ぶんだろう。
エンジンに鳥が巻き込まれたりしたら一発で墜落だ。
こわい。身体が硬直するのだ。


うーん。

よし、恐れを手放して
溺れてもいいから力を抜いてみよう。。。

やはり。

よく浮くのだ。
そして心地いい。
どんなに身をゆだねても、自然は僕を支えてくれる。
あえて沈もうとしても、浮力で沈ませてくれないほどだ。

そしてもう1つ、あることに気がついた。

水の中の音がするのだ。


なんと心地いいことか。。。
水の中でしか聴けない音があっただなんて!
あまりに楽しくて、ひとりでニヤケてしまった。
何度も何度も、湯船に浮いた。

僕は生まれて37年泳げないが、
水の面白さや不思議さについてようやく1つ理解が深まった。

どうやら、水も飛行機も。
もっといえばあらゆることで、恐れを手放し身体の力を抜くと
ものすごく多くのことに気づけるのではないだろうか。
そして、自分自身の可能性をものすごく感じられるような気がする。


そんな気づきを得た翌日のこと。
さらなる気づきが僕を待っていたのだ。

<次回につづく・・・>


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