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文化発信あり楽屋も見せつつ集える場/第8回ディスラプティブ・イノベーション研究会

これまで2年間のブロックチェーン研究会(*)から一歩進め、昨秋9月よりディスラプティブ・イノベーションと範囲を広げて探究を深めています。どんな未来を描き、今とこれからをどのように生きてみたいか、発想や行動していくきっかけとなる時間を共有しています。

(*)シェアしながら学び合うブロックチェーン研究会(2018年6月〜2020年8月まで毎月開催)では、ブロックチェーンを1つのディスラプティブ・イノベーション(Disruptive Innovation/分岐的イノベーション)として探究してきました。 私たちは、Disruptive innovationを破壊的イノベーションではなく、分岐的イノベーションという表現を使っています。

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今回・第8回では、引き続き前半:ディスラプティブ・イノベーションの事例紹介、後半:オンライン読書会として、藤原と樋口(藤原情報教育研究所)に加えて、ブロックチェーン研究会からのメンバー 3名の方にもご一緒いただき参加型収録を行いました。

▷前半
 ディスラプティブ・イノベーション事例紹介:長野編 後半

▷後半
 オンライン読書会
 書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」読み深め:第六章 日本経済の再生の道:ディスラプティブ・イノベーション

今回のコンテンツを通しても、ご視聴くださる皆さんの日常や未来を想う気づきや行動へのささやかなきっかけ、ワクワク感につながると嬉しいです。

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藤原直哉より

“気を遣う以上に、何をみんなが心地よいと思っているのか。自分の居心地の良い空間は、人によってけっこう差があり。最後は好き好きでも、自分の好みが全てじゃないことを感じることもあるしね”

“共感するイメージをつくって、それを達成するための何かを提供すること。ここにもビジネスの可能性が十分ありますよね。ただ、この世界は細分化されていますから、大量生産大量消費には向かないですよね。一人ひとりの手作り感、あつらえることが中心。今までのビジネスの延長というよりは、ビジネスの担い手が違うわけですよね”

“一見さんお断りとまではいかなくても、価値観が違う人たちに来られても困るところもありますよね。なんとなく買う人を排除しているわけではなくても、安売りせず大きな広告を打たずに、価値観を守り通していく制約は大きいから商品開発は大切ですよね”

“お店を出してからお客さんが来るケースと、お客さんがいるからお店を出すケースと、2つあると思いますね”

“全てにおいてストーリーがいるのですよ。お店にも、売る方にも、買う方にも、ストーリーが大事なのです。ロハスの世界は、ものを買うよりもことを買う、大量生産大量消費生活を卒業した世界ですよね”

“よくわかっている人でないと、値段と価値観と機能と安全性と見た目のバランスをとることは難しいので、そのあたりを上手にやっているのでしょうね。ロハスの仕事というのは、技がないとできないのですよ”

“ロハスというのは、生活者と生産者の感覚を合わせていくという大きなパラダイムの変化も感じる部分ですね”

“ディスラプティブ・イノベーションをやらないと、日本の製造業も日本経済も終わっちゃうよということが、三輪さんのお話ですよね”

“日本というのは、どうしても昔から何事も高級にすること、高級をいかに低価格にすることを信じていたようなところがありますよね”

“半導体の機能をうんと絞って、みんなが使えるようにすることで伸びることもありますよね”

“ディスラプティブ・イノベーションというのは、高級品を低級品にすること、そこからやがて市場が広がるように、難しく考え過ぎずにチャンスはあるわけですから”

“無消費者_想定される参加者、今はいないけれどこれをやれば消費者になるだろうと思われている人たちに対する考え方は、一番決定的に重要なことです”

“何でも構想するときに、今いる消費者ではない、これから来るであろう消費者を想定することはすごく重要なことで、今の消費に捉われない構想力がいるのですよ。今の商品から離れた発想が必要ですよね”

“デジタルに行けば行くほど、アナログやロハスが出てくるわけですよね。世の中のメジャーがデジタルに行けば、マイナーがアナログということで。デジタルのインフラのなかで、アナログがより付加価値を出してくるわけですよね”

“デジタル化の進展と同時に、手作りなアナログにものすごく人々の関心が高まっていて。このデジタルとロハスはすごく相性がいいですから、発展的な世の中になってきたなぁとしみじみと思っています”

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第8回前半:ディスラプティブ・イノベーション事例紹介

2021年/令和3年4月 収録型(会場開催なし)

▷事例紹介 長野編 後半
 樋口からの紹介・藤原の解説・参加メンバーの皆さんからのコメント

・小さな違和感共有しましょう
・価値観の仕事とやり方
・関係者と口コミのご紹介
・価値観と確信と技
・ロハス的な要素の結合と新しい市場の創造
・Barneys New Yorkの世界観
・昔も今もある価値観と伝統とおしゃれのあつらえ
・的屋の店の正反対
・平成のデフレと背広からの作業着
・価値観なしの便利さ
・個人や家庭での日常生活のこだわり
・価値観でお客さんが来る店づくりと商品開発
・三方良し_売り手よし買い手よし世間よし
・世間に受け入れられる商売と継続性
・文化・歴史を大切にしている人たちと価値観の共鳴
・文化発信であり、楽屋も見せつつ、集える場
・ただの商品だけのお付き合いから踏み込んだお付き合い
・価値観に基づく商売
・御用達式の作り込みとバランスと腕
・お客さんと原価の話
・モチベーションが上がる利益
・普段気がつかないことへの気づき
・趣味と商売の方向性
・巻き込みと愛着
・プロシューマーの1つの流れ

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第8回後半:書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」読み深め

▷オンライン読書会
藤原直哉おすすめ:三輪晴治さんの書籍「日本経済再生論:ディスラプティブ・イノベーションの道」、全7章。


一人で読み深める愉しさ(ときには、なかなか難しく)とともに、毎回1章ずつ取り上げ、それぞれが事前に読んで記憶に残ったことばを持ち寄り、感じたことや印象に残ったこと、疑問に思ったこと、気になったことなどを持ち寄り、聴き語り合いながら、ディスラプティブ・イノベーションについて理解を深めています。ときには、結論がでない話の中からも、私たちの暮らしに寄り添うイノベーションの多様性をより身近に感じる機会としています。

▷第六章 日本経済の再生の道:ディスラプティブ・イノベーション

・現実的ではない考え方
・分岐的イノベーションの定理
・ボトムオブピラミッド
・ホームセンターに行く傾向の背景とおもしろさ
・麹の魅力_ディスラプティブ・イノベーションの大きな力
・ロハスの変化と積極性
・ディスラプティブにつくられていったロハスなマーケット
・気がついたらロハス層
・蜂の巣分かれ
・新しい要素の結合のエネルギー
・機械翻訳活用と文章の内容の話ができる
・限界がわかっての新たなアプローチ
・素朴な考え
・分岐的イノベーションへの意識
・広まっていく前の谷間
・材料や回路の研究開発失敗作を活かす
・土台の変化
・新技術や考え方の理解
・土台の見直し
・素直な移行
・生まれつきネイティブの技術と勉強して身に付けた技術の差
・ネイティブの操作と体系的な操作の違い
・経営経済の中心のデジタル
・ディスラプティブ・イノベーションの入り口と広がり
・自然に思い浮かぶこと
・ディスラプティブ・イノベーションが起きない散髪
・利権もなく依然とアナログの技
・社会の基礎構造としての経済
・イノベーションが与える影響
・イノベーションが次々と出てくる時期
・役に立つのかわからないのが研究の醍醐味
・IBM研究所のミミズ研究者と本当の未来
・ロハスもディスラプティブ・イノベーション

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動画販売

第8回ディスラプティブ・イノベーション研究会の動画(前半 01:35:14、後半 01:00:57)は、下記よりご覧いただけます。

<今後について>
引き続き、令和3年5月・6月分は、収録型とさせていただきます。
7月以降の会場開催は、通常第2水曜日(12時〜15時)を予定しておりますが、日々刻々と変わっていく新型コロナウイルスの状況、国内外の情勢を鑑みながら、今後も収録もしくは会場開催の判断をさせていただきます。

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