音出ないよ!マイク!〜シンガーソングライターになりたかったキーボード奏者〜
シンガーソングライターになりたいんです。
男版miwaになりたいんです。
時代はsong for youだから。
急がなきゃ、青春片道キップに乗り遅れちゃうから。
(※20歳の僕)
「明日やろうはバカやろう!」
青春の代名詞。
『プロポーズ大作戦』の名言。
山ピー主演、長澤まさみがヒロインで僕が中学2年生の時に放送されてから、今でも記憶に残っている数少ない大好きなドラマ。
このドラマの主人公になりきり、モンパチの「小さな恋の歌」を流しながら申し込んだ。
(長澤まさみみたいな幼馴染みはいません)
その名も『Music Revolution』。
ヤマハグループ主催の23歳以下のアマチュア・ミュージシャンを対象とした日本最大級の音楽コンテスト。
アマチュア・オブ・アマチュアの僕が音楽に革命を起こすコンテストにソロで出場したわけですよ。
ギターとキーボードを使って、1ヶ月かけて作曲作詞をし、さらに1ヶ月かけて弾き語りで曲を練習してさ。
もうコンテスト直前には参加者の中で一番イケてるんじゃないかって自信満々な状態。
そんでいざ本番当日にね、直面してしまったよね。
現実という大きな壁に。
正直ここまでか!っていうくらい周囲のレベルが高くて、自分の出番が来る時には汗ダラダラで放心状態になってた。
それでも何とかステージの上に立った。
会場にいる250人から一斉に視線を浴びて。
でも、他の参加者には知り合いやらファンが応援しに来ていたから、
「あの人誰?」
って感じで誰も知っている人がいなくて場違いみたいだった。
こんな時に少年漫画の主人公みたいに圧倒的な実力を見せつけられるわけもなく。。。
ただキーボードの音だけが鳴り響くなあと思いながら完唱。
最後に「ありがとうございました」と頭を下げるも観客がポカーンとしていた。
そこで気付いた。
マイクの音入ってなくね?
じゃあ、ただキーボード弾きに来た人になってたわけ?
観客の視線が変だったのは場違いとかそういうのじゃなくて、そういうこと?
てな感じで人生初コンテスト終了しました。
もちろん一次で落ちたよ。
恥ずかし過ぎる思い出だったから今まで忘れていたけど、ふと思い出したから書きました。
コロナの自粛時間で過去を振り返るってのも悪くない。
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