ラテンアメリカとカリブ地域の世代間と時間の経過における10代の出産傾向と不平等：人口ベースの研究

要約：
- ラテンアメリカとカリブ海地域は、世界で2番目に高い10代の出産率を示し、サブサハラ・アフリカに次いで世界で3番目に多い母性率に到達しています。
- この地域の10代の出産傾向と不平等を調査することを目的として、ラテンアメリカとカリブ各国の全国的代表的な世帯調査データを使用し、以下の指標を分析しました。
- 初めての出産が18歳未満の割合（最新の調査が2010年以降に実施された21か国のデータ）
- 15-19歳の女性1,000人あたりの出生率（最新の調査が2010年以降に2回以上実施された9か国のデータ）
- 初めての出産が18歳未満の割合について、13の国で世代ごとに減少したことがわかりました。最も減少したのは、セントルシアで-2.7パーセンテージポイントであり、ハイチで-0.6パーセンテージポイントでした。
- 15-19歳の女性1,000人あたりの出生率について、9つの国すべてで減少が観察されました。最も急な減少はエクアドル、ガイアナ、グアテマラ、ドミニカ共和国で観察されました。
- 不平等に関しては、国と国内で大きな差があり、時間の経過にともなって明確な減少が観察されなかったことがわかりました。
- 人口集団のサブグループ間で出生率とギャップが縮小するためのプログラムを計画および設計するためには、10代の出産傾向とその要因についての理解が不可欠である。

Trends and inequities in adolescent childbearing in Latin American and Caribbean countries across generations and over time: a population-based study - PubMed

この記事は、ラテンアメリカとカリブ海地域の10代の出産率と母性率について調査した研究に関する要約です。

研究者は、ラテンアメリカとカリブ各国の全国的な世帯調査データを使用し、以下の指標を分析しました。まず、初めての出産が18歳未満の割合に関して、最新の調査が2010年以降に実施された21か国のデータを用いました。また、15-19歳の女性1,000人あたりの出生率に関しては、最新の調査が2010年以降に2回以上実施された9か国のデータを使用しました。

研究の結果、初めての出産が18歳未満の割合は、13の国で世代ごとに減少していることがわかりました。減少率が最も高かったのはセントルシアで-2.7パーセンテージポイントであり、ハイチで-0.6パーセンテージポイントでした。

また、15-19歳の女性1,000人あたりの出生率も9つの国すべてで減少していることが観察されました。最も急な減少はエクアドル、ガイアナ、グアテマラ、ドミニカ共和国で観察されました。

一方、不平等に関しては、国と国内で大きな差があり、時間の経過にともなって明確な減少が観察されなかったことが示されました。

研究者は、10代の出産傾向とその要因についての理解が、人口集団のサブグループ間で出生率のギャップを縮小するためのプログラムの計画と設計に不可欠であると結論付けています。

この研究は、ラテンアメリカとカリブ海地域における10代の出産に関する問題についての理解を深める上で重要な知見を提供しています。