マイナンバーとマイナポータルのシステムが『素晴らし』すぎる件
来月(2024年12月)から保険証が新規発行されなくなるということで、やむを得ず、マイナンバーカードを使えるようにしようとしたら……
相変わらずのシステム設計に『脱帽』したので備忘録デス(笑)
1.そもそも、暗証番号がオンラインで変更できない
なぜなの?
なぜ暗証番号をオンラインで変更できないの……?
百歩譲ってセキュリティだというのなら、なぜ生体認証を付けないの……?
ああそうか!
国民の運動不足を解消させようという隠された意図が!
画面ばかりに向かっているなと!!
その意図を汲み、電車と徒歩で区役所にGO。
2.暗証番号が2つ!
平日午前中に行ったので、区役所はそこまで混雑していなかったのが幸いでしたが……
2種類の暗証番号設定を求められる! 短いのと長いのと。
マイナンバーカードを作ったのが9年も前なのでスッカリ忘れてた。
もちろん、暗証番号そのものもスッカリ忘れてます。なにしろ、この9年間使ったことないのに、保険証という手段で強要……もとい必要性が出ただけだからね!
ということで2種類の暗証番号を設定。
しかも暗証番号の有効期限が5年、だっけ……?
もはやこの時点で、高齢者は覚えられないでしょ……
あ! なるほど!?
コレは脳トレか!
3.来年また来庁せよ
んでもって、カード自体の有効期限が10年とのこと。
ぼくはちょうど9年目だったと教えてもらい、だから来年、また区役所に行かねばなりません。まぁICチップを埋め込んじゃったからねぇ……
あと顔も老けるから?
あるいは、高齢化社会に向けての生存確認!?
4.ログインできず
よい運動になったと言い聞かせて帰宅後、マイナポータルにログイン。
まずはiPhoneで。
なんどやってもログインできず。
『ログイン成功』と出ているのにログインできず。
やむを得ないので、iPhoneで認証してからMacに認証情報を飛ばし、Macでログインを試みるも……
『本人なんとか情報が一致しません、問い合わせろや』とのこと。あとエラーコードも出てきた。
つまりログインできず。
なんでだ!?
ここで「まさか、暗証番号変更反映には一定時間かかるのか?」と思うも、「いやいやまさか。そんなずさんなシステムを、お国が作るはずない」と思って、その可能性は考えないことに。
そもそも、iPhoneで『ログイン成功』と出ているのに、ログインできていないことが異常なんだけども。
あ、これはもしや、iPhoneを買い換えろということか!?
そうやって経済を回そうとしている!?
5.チャットボットもエラーコードも、意味なし
『問い合わせろ』とエラーを返してきたのに問い合わせ先が書かれていないので、チャットボットにエラーコードを入力してみたら……返答なし。
選択肢を選んでも、関係ない返答ばかり。
AIじゃないのかよ!?
昔ながらの分岐式チャットボットに驚愕する。
ってかそもそも、エラーコードを出力してんのになぜ検索できないの……?
ちなみにヘルプページの検索でエラーコードを入力してもヒットせず。
いやあの、なんのためのエラーコードなの……?
こ、これはおそらく……
おそらく……?
(もはや皮肉るネタもなくなる)
6.頼りになるGoogle先生
マイナポータル内の目立つところには、問い合わせ先が書かれていないのでググる。
さすがはGoogle先生、一発で電話番号を教えてくれる。頼りになる外資!
というわけで電話。
まさか、区役所まで足を運んだあげく、電話することになるとは……
デジタル庁はアナログ庁に改名したほうがいいのでは? と、この時点で思い始める。
7.おばちゃんは親切でした
長時間待たされるのかと思いきや、コールセンターはすぐ繋がる。
そうして電話に出てきたのは、けっこう歳のいってそうな声のおばちゃん。
ま、まさか……Macのことすら知らない人なのでは……などと、Windows普及率を恨むも、Mac知ってた! マッキントッシュと正式名称で言ってくる!
久しぶりに正式名称を聞いてプチ感動。
「バージョンは……ソノ……マ……? というものでしょうか?」
って感じで、普段はMacとか使わなさそうな受け答えではあったけれど、ちゃんと研修されてるらしい。
さすがお国! 待ち時間もなかったし、アナログとローテクにはめっぽう強い! 素晴らしい!!
8.結局解決せず!
で、電話でいろいろ聞かれた後、結論としては……
「暗証番号の反映に、最長24時間かかる」
とのこと。
ま……まぢで?
区役所は未だにダイアルアップ回線なのデスカ?
まぁきっと……膨大なデータベースだからしょうがないんでしょう。
データベース……あるよね……?
まとめ
と、いふことで。
宣伝だけで2兆円とか、システム関連予算で『毎年』数百億円規模とか言われているマイナンバー。
もちろん、民間でこんなシステムを納品したら一発で契約打ち切りだけど、お国って懐が深いなぁ。使われてるのは税金だけど。
いちおう、その手の仕事をしているぼくがエラーを出しまくって、結果、電話せざるを得なくなるんだから、普通の人はさらに大変でしょうし。うちの母なんて絶対に操作できないよ。アプリとサイトの区別も付いていないのに。
つまり、上層部の計画不備をすべて現場が吸収してるという(ある意味でよくある)構図だから、役所はともかく、コールセンターの運営費などもとんでもないことになってそう。そもそも待ち時間がないってことは、それ相応の税金が使われているわけで。
そんなわけで……
『デジタルとは?』を改めて考えさせてくれる『素晴らしい』システム……ということですね!
追伸
ジョーダンはさておき、こんなシステムをあと10年も走らせるわけにはいかないと思うがなぁ……