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女性心理を理解していない会社は今後売れない

とある女性が夫とBMWを購入するために店内に入り試乗をしていた。

女性はほとんど車を買う予定ではあったが一つ車内の中の気になる点があった。

それはドリンクホルダーだ。

彼女は会社向かう時に大きなサーモス(ステンレス製の水筒)を車に持ち込むのが日課だ。

しかしBMWのドリンクホルダーは彼女の大きなサーモスが入る大きさでもないし丈夫そうに見えない。

そこで彼女は販売員に対して、

『このドリンクホルダーに普通のコーヒーが乗るように丈夫そうには見えないんだけど』と尋ねた。

すると販売員は

『それであれば足に挟んだらどうですか?』と答えた。

その後の結末は想像しなくてもわかるだろう。

結局その場で車を購入するのは辞めたのだ。

その車が彼女にとっての理想な車だと感じたにもかかわらずだ。

その後、彼女の夫が、大きなサーモスが入るドリンクホルダー取り付け用の製品を見つけてくれて、別のディーラー店で同じBMWの車を買ったのだ。

あの一件があった後、彼女はウェブサイトでBMWのドリンクホルダーについて口コミを検索し、彼女意外にもこの車種にまともなドリンクホルダーがついていないことを嘆いている女性が多くいると知り彼女は大喜びした。

そう、今や女性がほとんどの消費業界の購買行動を支配している。

自動車業界であればトラックを含めた約50%以上の女性が車の購入をしている。

そのため彼女のようにドリンクホルダーなどの機能性や素材が気に入らなければ購入されないということになる。

あらゆる業界の経営陣が、女性にアピールする製品を作り出そうと躍起になっている。

特に、電子機器、自動車、金融、保険などひと昔前までは『男性向け』に販売されていたものも今では女性の方が購入する比率が高い傾向にある。

それは、女性が昔と比べて社会に進出してきている理由や出生率や離婚率の上昇が挙げられる。

では下記より男性と女性のあらゆる商品に対して、どれくらいの購入比率に違いがあるのかご紹介させていただこう。

保険・投資 90%(女性)

仕事をする女性が増えるということは、その他の投資プランにも手を出す割合も増えるということ。

結婚年齢の上昇や離婚の増加に相まって、自分一人の人生プランの構築の意思決定をする女性が増えているのはそのせいだ。女性の人生の道のりは男性と違うので投資についての考え方も変わってくる。

仕事以外の時間には、他の人の世話をしていることが多いし、また寿命が男性と比べて長いので引退後に過ごす時間も長くなる。そのため今後の老後プランを真剣に考えて投資や保険などの金融商品を購入している人が多いのが理由だ。

住宅 住宅全体購入91%(女性)うち20%(独身女性)

20%の独身女性が購入。

全住宅購入の91%は女性が意思決定している。

離婚率が高いということはそれだけ住宅にお金をかける独身女性の割合が高いということだ。また家族をもつ男性でもほとんどは妻の気に入らない家を購入しない。

衣類 62%(女性)

家族を持つ女性のほとんどは仕事に行っている旦那の服を買うし、子供の服の好みや購入も妻が決めている。

家電 45%(女性)

携帯電話の方は女性が多く。ナビゲーションは男性の方が大きい(男性は道順を訊こうとしない理由に直結しているのか)

また女性が家電を評価する時は『このテレビは部屋に大きすぎないか?』『うちの子供にもつかえるのか』という今後の環境に比重を大きく置いていることがわかり、そういった背景から家電についても妻の決定権が高いと言える。

自動車 52%(女性)

自分のためと子供が運転できる年齢のことを考えて購入。また夫が自動車が欲しいと思っていても冒頭で伝えた通り女性には圧倒的な拒否権がある。

まとめ

上記のように今や女性の購買行動をしっかり理解しておかないと今後の事業は難しくなると言えるでしょう。

そのため今後は女性の視点を考えることが将来の成功を繋ぐ最も重要なマーケティング手法と言える。

だからといって、ただ女性の従業員を増やせというわけではない。

女性の多くは男性の経営者や管理職の下の元で身を置いて働いているため自分たちに発言権はなく控えめになっている人たちも多い。

その環境下では女性のアイディアなど生まれないでしょう。

なのでこれからは会社が女性に対しての問題をしっかり理解した福利厚生の見直しや挑戦権を与えることにより女性にも発言できる環境を作っていくのが大事と言えるでしょう。


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