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なぜ、人は食べものに好き嫌いがあるのか🍐

私は一卵性双生児なのですが、容姿も性格もほとんど一緒である兄弟ですら好き嫌いは異なります。

また偏食の傾向が強い友達をみているとそれでよく健康でいられるなとおもったりもします。

どうして兄弟や偏食傾向の強い友達も食べ物に好き嫌いがあるのでしょうか?

その原因は二つあるとされています。


人間の本能的な味覚によるもの


本能的な味覚とはどういうことなのかというと

例えば、人間が何か食べ物を口に運んだとすると、人間の舌というのはいろいろな味覚を感じます。

『甘い』『辛い』『酸っぱい』『苦い』など、この中で

『酸っぱい』『苦さ』というのは人間が本能的に腐っているものであったり毒物という反応を脳が下します。

なのでそのような反応を本能的に持っているので、小さい時からの味覚があまり変化していない人は、本能的に苦いものを食べると

『これは苦いものだから毒物なので食べない』という判断がくだされ、これを何度も繰り返すと苦手な食べ物ができるというわけです。

子供や大人にとって代表的な嫌いな食べ物であるピーマンは、特に苦味が強いので本能的に拒否する傾向があるということです。


食べ物を食べるときに嫌なことが起こった経験があるとき


例えば、みなさんの周りにも

生牡蠣を食べて食中毒やお腹を下したりといった経験をして二度と生牡蠣を食べなくなった人は多いと思います。

またどんなに好きなラーメンであっても、ゴキブリの足がスープに入っていた途端にそのラーメンは二度と食べれなくなると思います。

このような現象を味覚嫌悪学習といって、食べた後の不快な経験によって二度と食べたくなることを言います。

たとえ好きな味であっても、食体験によって『嫌い』が生じてしまいます。

これはつまり、雑食生物である人間が毒性のある植物を摂取してしまう危険を防ぐために持っている防衛特性とも言えるでしょう。

自らの身の安全を守るための選択でもありそれが関係して好き嫌いが生まれるのです。

まとめ

好き嫌いに基づく食べ物の洗濯は『防御行動』ということであり『生存するため』とも言えます。

未経験の物を口にするというのはそれだけリスクが高いのです。生物進化論では味覚嫌悪学習ができる脳を持った動物は生き残り進化してきたと考えられています。

食物の好き嫌いなどはあまり興味がないような現象かもしれません。しかし、日常のそのような現象の中にこそ重要な研究テーマがひそんでいるのではないでしょうか。


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