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チキンタツタ

僕はチキンタツタが大好きだ。

誰が何と言おうとマクダーナーでは一番うまい。

現在ではこの商品は店員さんの言うところのフォース商品(期間限定)であるが、その昔はレギュラー(スタメン級)だったのである。

何故レギュラー落ちしてしまったのか。

むかーしむかし私の住むとんでもない田舎の最寄り駅である修善寺駅という辺境の地にもマックダーナーがあった。

当時、僕も一応高校に通っていて、水曜日には60円マックという期間セールを楽しみに修善寺ヘル駅を闊歩していた。

前述のとおり、当時はチキンタツタがレギュラーメンバー(推しメン)だった。チキンタツタの大ファンである私はその修善寺のマクダーナーに行き、当然のようにチキンタツタを注文する。しかし驚愕の事実を知ることになる。

チキンタツタがないのだ。

なんということだ。

どうして?

照り焼きなんぞ邪道だ!

僕はあのさっぱりとしたキャベツと竜田揚げのハーモニーを感じたいのだ。


そのマクダーナーには実は友人がバイトで入っていたが、その友人に何故ないのか聞くと、

「つくるスペースがないからだと思うよ」

な!?そんなことが!?

ヘル修善寺のマクダーナーは確かに普通のマクダーナーとは一風違う作りになっていた。客席の端っこがゲーセンになっていたのだ。

ゲーセンが重要なのではない。その異質なつくりに起因するレイアウトによって、厨房の占める割合が通常のマクダーナーより狭いのである。

他の店舗では普通にチキタツが販売されていたことを鑑みると、機材が狭くて置けない説は濃厚と言える。(或いは言えたか。)

しかし現代に置き換え、置いていない店舗がないことを考慮すると狭いからレギュラーにならないという考えは理屈が通らない。

何故なのか。


これはひとえに。

特別感を出す作戦なのではないか?

チキンタツタの人気があまりにも高いため、宣伝に使っているというわけだ。

なるほど。それならキンコン西野もびっくりの販売戦略だ。

何せ「商品そのものを広告に使う」のである。

レギュラーメンバーになってほしいのはやまやまだが、こんな戦略があったのでは私にはどうすることもできない。


そんなにいつもいつも買わないしね。


おわり。

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