見出し画像

Hasselblad V Systemのレンズ活用

みなさん、こんにちは。こちらのエントリではHasselbladレンズの活用について書き残しておきたいと思います。


はじめに

先日、Hasselblad 503CXを持ち出して撮影を行いました。持ち出すのはけっこう大変なので、不安な気持ちもあったのですが、CFVII-50Cとの組み合わせは思った以上に素晴らしい撮影体験をすることができました。

今後も定期的にカメラを持ち出して撮影をしてみたいと思う一方で、昔の資産もやっぱり活用していきたいという思いが出てきました。そこで、今回の記事ではHasselblad製品を現代で使うためのTipsを書き残しておきたいと思います。

なお、この記事ではデジタル撮影をするという点にフォーカスして書き残したいと思います。フイルム撮影であれば、既存の仕組みで問題なく活用はできそうです。フイルム代がものすごいことになっているのですが・・・!

案その1_Hasselblad XVアダプター

まずはHasselblad純正のXVアダプターを使って、X1DII-50Cや907Xに接続する手法です。これで既存のVシステムのレンズを使うことが可能とのこと。

私も近いうちに実物を確認したいと思いますが、C/CFレンズ以外にF/FEレンズなども使えるようです。カメラボディ側の電子シャッター機能を使うからレンズ内にシャッターがなくても大丈夫、ということですね。

HシステムではCFレンズアダプターがありましたが、名のごとくF/FEレンズは使えませんでした。X誌sテムになって、使えるレンズの幅が広がるのはとても良いことだと思います。F/FEレンズを所有するユーザがどれだけいるのかわかりませんが、使えるレンズの幅が広がるので、かなり気持ちが盛り上がります。

ちなみに純正以外にも、同様のアダプターは売っているようです。アダプターを接続した撮影では、絞りやシャッター速度などの情報が入らない(と思う)ので、撮影後の現像時に各種パラメータを入れる必要があることは意識して置く必要がありそうです。

案その2_500C/Mなどを持ち出す

案と言いながら、何も解決策になっていないのですが(苦笑

オールドカメラでの撮影は改めて良いなと思うことが多かったです。ファインダーを覗いて画角を決める、露出を決める、ピントを合わせる、シャッターを切る、という一連の行動が撮影に対する意識をハッキリとさせます。

レンズアダプターを使って、レンズ自体の活用はできたとしても、撮影における行動は異なります。これは自身にとっては大事な点であると思います。もちろん、環境下においてはアナログよりもデジタルの方が便利と言うこともありますので、被写体やロケーションによっても色々変わりますね。

500系等のカメラでは、手持ち撮影をするにしても、それなりに慣れていないと撮影自体ままならないと思います。多くは三脚にカメラを固定して構図を決めるケースが多いだろうと思います。そのため、機動性や即写性という面では、既存のミラーレス一眼カメラやスマホの方が遥かに効率的です。

とはいえ、このカメラでないと体感できないものもありますし、撮影画像自体はしっかりと準備することで良い撮影画像が得られるのも事実。これはHasselbladに限らずの話かも知れませんが、こうした一連の流れが大事であることを思い起こしてくれるのが、私にとってはとても心地よいのです。

案その3_CFVII-50C with SWC

この組み合わせは唯一無二のものになりそうです。SWCはご承知の通り、カメラボディとレンズが一体化された製品です。そのため、この場合は単純にCFVII-50Cを取り付けてデジタル化する流れになります。

SWCはコンパクトなボディで良いのですが、ファインダーがないため、ライブビューを使って画角を確認することになりますが、レンズ自体の設定はアナログのため、かなり機動力が落ちます。

現代ではシャッターを切って、撮影画像を確認しながら調整するというやり方もあるかも知れません。しかしながら、決定的瞬間って何度もやってくるわけではないですから、一発で収めたい。そうなると三脚を使って場所を固定してきっちりと撮影する・・・という感じになりそうです。

もっとも、出たところ勝負というゆるい感じ?であれば、問題なく活用できますね。SWCでの撮影も、現像時に絞りやピント位置などある程度把握しておけばPhocusでの補正ができます。

その他(持ち出す際のバッグなど)

カメラを持ち出す時は、やはり収納が気になります。これまで503CXや203FEなど使うケースをあまり想定せずにいましたが、一度体験すると、やはり活用できる体制は敷いておきたいと思うところ。複数のレンズを持ち出して、出先でレンズ交換という想定はしませんが、カメラボディを外傷から守ってくれて、かつ取り出しやすい製品というのはそうそう見当たりません。

代替案となるカメラが早々ないので、このあたりの悩みは当面尽きることがないかも知れないですね・・・(苦笑
一応参考までに、過去書いたnoteをご紹介しておきます。


大学を卒業後、約15年間写真スタジオ、写真機材販売、北欧カメラメーカーの日本法人立ち上げなど行う。その後ITベンチャーにてマーケティング業務に従事しながら大学院に通いMBAを取得。現在もスタートアップ企業にて奔走中。