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「地元を買おう」BUY LOCAL nagoyaでこだわったこと・気付かされた3つのこと

本日2020年5月29日23時59分59秒でBUY LOCAL nagoyaは一旦終了です。7時30分現在、支援金額は1400万を超え、支援者数は1600名を超えています。ここまでなんとかやってこれました。様々な協力があってこそです。関係者のみなさん。本当にありがとうございます。

最終日の今日、僕がBUY LOCAL nagoyaでこだわったこと・気付かされた3つのことを書いてみたいと思います。

参加してくださった飲食店さんになるべくお金が多く渡ること

 今回、このコロナで大変な思いをされている飲食店さんは無数にあり、他の地域でも「金券を先買いする」という同様のプロジェクトが行われています。中には支援が3億円に到達しそうなものまで。やはり支援が多く集まっているプロジェクトは「クーポン」がついているものがほとんどです。支援者側からすると「お得」な方が良いわけで、当然購買意欲も上がり支援に繋がるケースが多いのだと思います。
 しかし、BUY LOCAL nagoyaにはクーポンが付いていません。支援者は10000円の金券を買うと、お店では同額の10000円しか使えません。でも僕はここにこだわりました。それは今回は支援者へのサービスではなく、飲食店さんへのサポートが目的ですので、1円でも多くの利益が飲食店さんにまわることを目的としているからです。
 今後は「クーポン付き」が当たり前になってくると思いますし、それが悪い、ということではないです。あくまでタイミングと僕のこだわり。そこはブレずにやろうと、まず最初に決めたことでした。

好きなお店がその場所に在り続けるには、あなたがかよわなくてはならない

 このプロジェクトを行なっている最中、タイムラインで素敵な言葉に出会いました。僕の大好きなアパレル、ALLYOURSの木村くんが発した言葉。

「お金は投票である」

 この言葉にしびれました。その通りだと。僕はオススメのお店を聞かれると「あそこがいいよ、ここがいいよ」と答えてきました。でもそんな「言葉だけ」では、お気に入りのお店は存続できないのです。投票が必要、つまり本当に好きなお店、残したいお店は、自分が通ってお金を落とすこと。至極当たり前のことですが、それが必要なんだと改めて気付かされたのです。
 そしてこのBUY LOCAL nagoyaは、まさにそれが可視化されているプロジェクト。多くのみなさんの「投票」がここで行われている。マチに残したい、在り続けて欲しい。そんな想いの集合体なんだと思うと、ものすごくナゴヤが愛おしくなり、嬉しい気持ちが湧き上がりました。僕が無我夢中で立ち上げたこのプロジェクトを見事に言語化してくれていた木村くんに心から感謝いたします。

飲食店は衣食住の食だけではなく、コミュニティであり嗜好品

 今回のような緊急事態の際、まず確保しようとされるのが衣食住かと思います。飲食店さんはまさにその一角である「食」を象徴する業態であり、評価は様々ですが、政府は飲食店等の存続を支援する施策が次々と打たれたことからもそれは明らかです。緊急事態宣言が一旦あけた今、飲食店さんは水中からやっと水面に上がってこれたかのように呼吸をし始め、試行錯誤をしながら営業を再開しています。
 僕も一定の配慮をしながら外食をし始めました。そこで気づいたことがあります。それは飲食店さんは決して「食」だけを提供しているだけじゃない。空間、店主の想い、スタッフ、お客さん。様々な要素がそこには詰まっており、そこでしかできないコミュニティが形成されているんだと。そしてお腹を満たすだけなら極端に言えばなんでも良いわけで、わざわざあの店に行く。それはまさに「嗜好品」の部類に入るよな、と。だから僕たちはそれに会いたくて、触れたくて集まるんだ。それがとてもよくわかりました。
 自粛生活ではこのコミュニティと嗜好品が人間にとって大切で、人間を人間としているものなんだと気付かされました。その辺はまた機会があれば書き記してみたいと思います。

あと数時間でプロジェクトは終了。でもまだまだ大変な時期は続きます

 長かったクラウドファンディングも今日で一旦区切り。でもまだまだ渡したちの生活は不安定で、どうなっていくかを予想するのが難しい状況です。こんな時だからこそ、できる人が動く。手を差し伸べる。困った時はお互い様。そんな連鎖が起こればいいと思うし、少なくとも自分がまず意識し、その連鎖の起点になれればいいな、と思います。
 ぜひ僕が窮地に陥った時は助けてください!(笑)まずは今日、BUY LOCAL nagoya最終日。目標の2000万まではあと600万!ナゴヤの奇跡を期待しつつ、今日1日を大切に過ごしたいと思います。



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