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【IT】フィジカルインターネットが話題になっている!?

みなさんお疲れさまです。
中村です。


連休明けでしたがいかがお過ごしでしたか?


都内でも連休最終日に雪が降り周りは大騒ぎです。


今回はそんな雪が降ったら影響が出る物流に関する内容です。


その名も"フィジカルインターネット"


最近の注目を集めている理由などをシェアしていきます。


1.フィジカルインターネットとは

フィジカルとインターネット。

全く想像してなかった組み合わせです。笑

フィジカルインターネットとは、トラック等が持つ輸送スペースと倉庫が持つ保管・仕分スペースのシェアリングによってそれら物流リソースの稼働率を向上させ、より少ない台数のトラックで荷物を運ぶことで燃料消費量を抑制し地球温暖化ガス排出量を削減することを通じて、持続可能な社会を実現するための革新的な物流システムのコンセプトです。
「インターネット」のパケット交換の仕組みを物流に適用して、「フィジカル」なモノの輸送・仕分・保管を変革することから、フィジカルインターネットと呼ばれています。

※出典:野村総合研究所HP

2.注目理由

経済産業省、厚生労働省、文部科学省がまとめている「2021年版ものづくり白書」では、拠点間を結ぶ物流についての課題が顕在化していることが取り上げられています。


同白書によると、貨物輸送量の需要が増加する中で、トラックドライバー数は減少傾向で推移しており、このままでは2030年には需要量の3割以上が運べなくなる可能性があると推計されています。


物流課題の解決については単独の企業で進めることは難しく、複数企業間でデータを共有し、共同輸送や巡回輸送による効率化、輸送資材や業務プロセスの標準化による効率化を進めることが必要であるといわれています。


ドキュメンタリー番組で以前、長距離ドライバーの過酷な長時間運転の映像を観たことがあり、更に深刻な状況になる可能性もあります。


欧州中心にフィジカルインターネットの普及が着々と進んでおります。


輸配送・保管単位および物流リソースの標準化と共に、RFIDやIoT、AIなどの手段で収集・蓄積した物流データを、事業者や荷主などが共同利用することで物流効率化を目指す取り組みが進んでいます。 


3.実現に向けて

フィジカルインターネットの実現のためには、サプライチェーンに関わる製造・配送・販売などのプレイヤー間の連携が必要とのこと。


サプライチェーンのエコシステムを支えるオープンプラットフォームの構築により、プレイヤー同士の間でデータ連携を推進し、連携効率を最大化することが重要となるとのこと。

その際、荷量の単位や荷姿などの物流の標準化が大事になります。 


需要側や販売側にも、製造側を意識した販売計画、調達計画を策定することが求められます。


サプライチェーンに関わるプレイヤーが物流の状況を相互に把握することで、輸送可能時期に合わせた生産、発注が可能となりそうです。

物流に関するプレイヤーの状況も含めた相互の状況把握によって、本当に必要な時に必要な分を輸送できるようになれば、カーボンニュートラルやトラックドライバー減少への対応も可能となるでしょう。 


4.まとめ

トラックの効率的なルートや倉庫の空きの有効化。


数多くの企業と荷物があるからこそ、課題は出てきます。


フィジカルインターネットが世の中で当たり前のように定着すると物流業界に大きな変化を与えるのかもしれませんね。


注目です。


以上、中村のブログでした。


中村尚渡

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