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漢字で感じる人間学4(生と息、風と水の流れ)

生きることは息すること。息とは風と水の流れ。風と水が流れることで息ができ、生きることができる。

映画「杜人」で、環境再生医の矢野智徳さんは、「風が通るように」と山の下草を刈っていました。根こそぎ取るのではなく、「風の通り」という観点から手を入れていく。また、コンクリートでできたU字側溝にドリルで穴を空けて、それによって「大地が呼吸できるようになる」と仰っています。水はけがよくなると、土中の微生物も元気を取り戻して働くようになる。全部つながっています。

「人間のからだでいうと呼吸と血管、空気と血液がからだの中をめぐっているのと同じように、地球全体で大気と水がからだのように循環しているんです」
https://lingkaranfilms.com/

人間の身体も、通りのよい呼吸ができること(風の通り)、そして血液やリンパ液といった体液が滞ることなく循環すること(水の通り)によって元気になっていきます。風と水の流れが生命。山も地球全体で見ても一緒です。人間のエゴでこの流れを止めてしまうと色んな問題が起こってくる。

「風水」というのも、建物や土地を「氣の流れ」の観点からみていくものですが、やっぱりここにも「風と水」が入っている。

人間の身体には、地球や宇宙に存在するものすべてがそのまま映し出されているので、身体をよく観察すると、この世界に存在する色んな現象がよく分かります。

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