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Clubhouseはユーザーにとってどういう存在になっていくのか

世間は、いまClubhouseで盛り上がっている。約1週間前、Twitterのインフルエンサーの方々が投稿し出してから、瞬く間に広がった。

Twitterを見たら一回スクロールすると必ず誰かがClubhouseや#Clubhouseのハッシュタグを使い、招待を依頼したり開催予定のroomを投稿していたりという光景は今までなかった光景だ。

先週末にとりあえず自分も使ってみようと、いろいろ試してみたが結局深く交流することもなく話が終わってroomが終了することもしばしば。

Clubhouseに集まる人はいったい何がしたいのか分からないが、少し使ってみた考察を書いていく。まずどんな属性の人が存在するか。

1 とりあえず流行りに乗っておきたい人

少人数のトークのroomに参加していてspeaker(話し手)として参加してみたが、多かった声として、「Clubhouse初心者なので、とりあえずみんながやっているのでやってみました」という声。

Clubhouseの*FOMOの戦略に乗ってしまった残念な形だ。彼らは能動的に自分で使いながら分析してハックしていく、のような戦略がなくはじめてしまったケース。

*FOMO=「取り残されることへの恐れ」。インターネットやソーシャルメディアの発達により情報が溢れるようになったことで、人々は常に周りが発信する最新情報に触れ続けていないとすぐに置いていかれる、継続的な関係が保てなくなる、成功へのチャンスを逃してしまうという心理。

2フォロワーをとりあえず増やすことに集中する人

Clubhouseの場合、Twitterより相互フォローの概念が強いため開始するにあたりフォロワーを増やすことから始まる。しかしそれが目的となっているアカウントがかなり多かった。
また、設計上フォローしている人と相互フォロー関係になっているかは相手のプロフィールに飛ばないと分からないため知名度がない人はフォロー数がフォロワー数を大きく上回っている。

相互フォロー部屋が当初存在していたが、明確にClubhouseの規約で禁止されている。

- **Policy changes to improve feed quality**. We've updated our [Community Guidelines](http://community.joinclubhouse.com/) to prohibit (i) fake blue check marks and (ii) "follow for follow" rooms. The latter were taking over many people's feeds and hurting the quality of people's follow suggestions, so we decided to make this change to help protect the user experience. We'll keep launching new features like the topic directory to ensure that great creators can grow their audience organically, and that Clubhouse remains an authentic space for meaningful connections and conversations.

3 インスタグラマー

Instagramの利用者が全体的に多かった印象。Twitterのアカウントを連携してなく、InstagramInstagramのアカウントのみを連携している人が多いことからインスタグラムのStory機能でも拡散された気がしている。

ClubhouseはTwitterと違い新規ユーザーは招待されないと利用できない以上、信頼関係がある、友人や知人から招待されて開始することが多い。また電話番号での登録が必要なこともあることから、見知らぬ人に電話番号を教えるというのは少し危険が伴う。

*フォロワーの手っ取り早い増やし方

もし、相互フォローでフォロワーをとりあえず増やしたいなら、いろんな相互フォロワーroomに顔を出してraise hands(挙手)してspeakerになるだけで認知してもらえるようになる。
また基本的に相互フォロー目的の人はプロフィールは全て読まないため、冒頭に相互フォロー100%とか書いてあればフォロワーを増やすことは比較的容易かもしれない。他には以下も挙げられる。

1,最初の3行で興味を持ってもらう
2,フォローするベネフィットが明確か
3,箇条書きなどで視認性を意識してるか
4,アイコン写真はSNSと同じであるか

Twitterでも同じだが、プロフィール文の最初が重要だ。そして、そこにフォローする価値があるかを明記しているかも重要。
そして、TwitterやInstagramとの連携がある以上、同じアイコンの方がフォローはされやすいだろうし、逆に異なるとだれか認識されずにフォロワーは増えない。

みんなClubhouseで何がしたいの?

僕の推測だが、大きく二つあると思ってる。
一つ目は、各SNSのフォロワーを増やしたいという願望。TwitterとInstagramともアカウントへの導線があるので、多くの人に見てもらえる可能性がある。またSNSの相互フォロワーを増やす目的のroomもあるのでここのニーズは間違い無いだろう。

もう一つが、著名人と交流したい願望。スタートアップ界隈の起業家やベンチャーキャピタルの方々がClubhouseでオープントークをしているのでこれを聴ける機会はなかなか貴重な機会。
そして、Speakerになり直接悩み相談や質問ができる機会は今あるSNSの中ではなかったので、大きな需要かと思う。

今後、Clubhouseはどうなっていく?

著名人がさらに発信力を増すSNSになっていくと思う。SNSでフォロワーが少ない人や実績が世の中に認められていない人は、どう頑張ってもClubhouse内で著名人の発信力には勝てない。

Speakerとなって発言する機会を与えられた時、自分の将来性や価値をうまく伝えられたら一気にClubhouseや他のSNSのフォロワーが増える可能性もあるが、それは本質的ではない。

ただ、著名人がいつまで続けるのかは謎だ。Twitterなどのテキストコンテンツに慣れている人だと、自分がmoderator(司会)となって進行となると少なからず自分の可処分時間を使うことになる。移動中のTwitter感覚ではClubhouseは扱えない。

おそらくインフルエンサーと呼ばれるSNSでフォロワー数が多い起業家やVC関係者が使わなくなれば一気に冷めるかと思う。
SNSは使うユーザーがいないと一気に冷めていく、例えが良くないかもしれないがmixiが良い例だ。
だが、ランチや雑談としての場にはしばらく使われるかもしれない。

どのような利用方法が理想的か?

楽しむための利用方法は大きく4つ。

1,友達同士など親しい友人間で楽しむ
2,リスナーとして純粋に音声を楽しむ
3,モデレーターとして仕切ることを楽しむ
4,誰かを持ち上げるために影の番人として楽しむ

これぐらいかなと。友人同士のコミュニケーションは今まで通り、Zoomでも良いが、オープンな空間にしておくと知らない人が入ってくる可能性もある。

リスナーとして、純粋に楽しむことはありだと思う。海外のビジネスマンが本気で自分のビジネスについて話したり、持論を展開しているのを聞くとSNSということを忘れてしまう、カンファレンスに参加しているような感覚にさえなる。


モデレーターとして場を仕切るのは、実力は必要になるが慣れていない人でも実践のために良い練習の場になりえる。

影の番人としては、なかなか面白いが楽しめるかは不明だ。少なくともフォロワーの獲得には一番適している使い方。

今後のClubhouseとの付き合い方

いろいろやってみたが、あと数日使ってみてClubhouseは使わなくなると思う。
SNSで繋がりを作るならTwitterの方が早いのと、ビジネスマインドはテキストで普段から言語化している人の方が圧倒的に成果を出している印象。
何より自分の時間をかなり使ってしまうのでまさに「中毒」の状態になりかねない。

Clubhouseを主戦場にマーケティングやPRにしていくのは難しいかなと。
なぜなら、伝えるための手段が音声のみだから。文字で伝えられない、動画でも伝えられない、耳の情報でしか情報を選択できないからだ。

ただ、ファシリテーションが上手い人、言語化する能力が高い人はうまく利用できるかと思うが、人脈作りやインフルエンサーになるツールとしてはなり得ないだろう。

まとめ

いつまでClubhouse熱が続くかは分からないが、僕はSNSでClubhouseという文字を見るのがすでに飽きてきた。noteやTwitterでは今後は発信しない。
Twitterには引き続き繋がりを求めて滞在するので、よろしくお願いします!
noteも頑張って更新していきます。


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